暑い夏に欠かせないアイスクリーム。
でもその中には、実は“体に悪い”とされる商品もあるのをご存知ですか?
とくに「ラクトアイス」や「アイスミルク」には、乳成分が少ない代わりに植物油脂や添加物が多く含まれていることがあります。
この記事では、健康面で気をつけたいアイスをランキング形式で紹介し、選び方のポイントも解説します。
1. 体に悪いアイスクリームランキングTOP5
健康面から見ると注意が必要な市販アイスを、成分や製法の観点からランキング形式でご紹介します。
正直なところ、私自身も「これ好きなのに…!」と思う商品もあり、複雑な気持ちです。。
今回は、「人工甘味料」「油脂の種類」「香料・着色料」「糖質・カロリー」「表示のシンプルさ」の5つの観点から各商品の特徴を整理しました。
1.1 第1位:ロッテ 爽(そう)
理由:
ラクトアイス規格で、植物油脂や香料、人工甘味料(アセスルファムK)など複数の添加物が使われている。成分表示も複雑で、加工度が高めの商品。
健康への影響:
アセスルファムKなどの人工甘味料は、動物実験で代謝や腸内細菌への影響が報告されており、長期的な安全性には議論がある。植物油脂にはトランス脂肪酸が含まれる場合があり、心血管疾患リスクを高める可能性がある。
1.2 第2位:明治 エッセルスーパーカップ
理由:
ラクトアイス規格。植物油脂や糖類(ぶどう糖果糖液糖)が多く使用されており、香料・乳化剤・安定剤などの添加物も含まれている。
健康への影響:
植物油脂はトランス脂肪酸を含む可能性があり、過剰摂取は動脈硬化や心疾患のリスクと関連することがある。
また、ぶどう糖果糖液糖などの加工糖の多用は、血糖値の急上昇や脂肪蓄積に影響する可能性があり、習慣的な摂取には注意が必要。
1.3 第3位:ロッテ モナ王
理由:
ラクトアイス規格。人工甘味料の使用はないが、植物油脂・香料・乳化剤などの添加物が多く、カロリーも高め。パッと見のシンプルさに反して加工度高め。
健康への影響:
植物油脂の摂りすぎは、LDLコレステロール値の上昇を招くリスクがあり、香料などの合成添加物も体への負担となる可能性がある。
1.4 第4位:明治 メイバランス アイス(バニラ味)
理由:
ラクトアイス規格。栄養補助を目的としたアイスで、エネルギーやたんぱく質が強化されている一方、スクラロース・香料・乳化剤などの添加物も。
健康への影響:
健康な人が日常的に摂取するには添加物が多く、糖質やカロリーも高め。栄養調整が不要な人には過剰摂取の懸念が。
1.5 第5位:赤城乳業 ガリガリ君シリーズ
理由:
味にもよりますが基本的には氷菓。油脂や人工甘味料は使われておらず、カロリーも比較的控えめ。ただし、香料や天然色素による鮮やかな着色があり、気になる人は表示を確認しておきたい。
健康への影響:
着色料はスピルリナ青色素や紅花黄などの天然由来ですが、色が鮮やかな商品は“視覚的な”安心感と成分の印象が一致しづらいことも。香料についても人によっては体調に影響する可能性があるため、過敏な方は注意が必要です。
【体に悪い市販アイスランキング2025】
順位 | 商品名 | 人工甘味料 | 油脂の種類 | 香料・着色料 | 糖質・カロリー | 表示のシンプルさ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1位 | ロッテ 爽(そう) | × | × | × | × | × | × |
第2位 | 明治 エッセル スーパーカップ | × | × | × | × | △ | × |
第3位 | ロッテ モナ王 | △ | × | × | × | △ | × |
第4位 | 明治 メイバランス アイス(バニラ味) | × | △ | × | △ | △ | △ |
第5位 | 赤城乳業 ガリガリ君シリーズ | △ | △ | × | △ | △ | △ |
※本ランキングは、あくまで「健康を意識する方にとって気をつけたいポイント」に基づいて作成しています。
各メーカーのアイスには、それぞれ独自の工夫や基準があり、一概に「悪い商品」と決めつけるものではありません。
体質やライフスタイルによって適した選び方は異なりますので、本記事はその判断材料のひとつとして参考にしていただければ幸いです。
「ラクトアイスって思った以上にヤバいかも…」
「じゃあ、安心して食べられるアイスって何?」
そんな方のために、無添加アイスや比較的安心できる市販アイスをまとめたコーナーもご用意しています。
▶ “体にいいアイス3選&市販で買える比較的安心なアイス”を今すぐチェックする
2. ラクトアイス・アイスミルク・アイスクリームの違いと健康への影響
市販のアイスは大きく分けて3種類に分類されます。それぞれの違いを理解することで、より健康的な選択ができるようになります。
2.1 各種別の特徴と成分の違い|ラクトアイスは体に悪いの?
アイスは「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3種類に分類されます。
乳成分の割合が多い順に「アイスクリーム > アイスミルク > ラクトアイス」となり、それぞれ風味や栄養価に違いがあります。
ラクトアイスは、乳脂肪分が最も少ない分、植物油脂や添加物(乳化剤・香料など)を多く含む傾向があり、「体に悪い」と言われることがあります。
特に、植物油脂=トランス脂肪酸のイメージを持つ方もいますが、農林水産省の調査ではラクトアイスのトランス脂肪酸はごくわずか(中央値0.00g/100g)と報告されています。
とはいえ、アイスクリームに比べ加工度が高く、添加物も多めな点には注意が必要です。
▶ 農林水産省|トランス脂肪酸に関する調査
▶ 石油由来添加物について知る
種類 | 乳固形分 | 乳脂肪分 | 特徴 |
---|---|---|---|
アイスクリーム | 15.0%以上 | 8.0%以上 | 乳成分が豊富で、添加物が少ない傾向 |
アイスミルク | 10.0%以上 | 3.0%以上 | 乳成分はやや少なめ、添加物が使用されることも |
ラクトアイス | 3.0%以上 | - | 乳成分が少なく、植物性油脂・添加物が多い |
[参考]氷菓 | - | - | 乳成分を含まず、糖分・香料中心の構成 |

2.2 健康を考えた選び方のポイント
健康を意識するなら、「アイスクリーム」規格の商品がおすすめです。
乳成分が多く、植物油脂や添加物の使用が比較的少ないため、ラクトアイスより安心して楽しめます。
▶ ラクトアイスについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にどうぞ。
3. じゃあ、体にいいアイスって?
「ここまで読んで、もうアイスが怖くなった…」
そう感じた方もいるかもしれません。
でも大丈夫。最近では、素材や製法にこだわった“体にやさしいアイス”もちゃんと増えてきています。
たとえば、乳脂肪分がしっかり入った「アイスクリーム」規格のもの、
無添加で余計な甘味料を使わないものなど、選び方のコツさえ知っていれば大丈夫です。
ここでは、そんな“安心して食べられるアイス”の選び方のポイントと、
おすすめの商品をご紹介します。
3.1 無添加表示と「アイスクリーム」規格に注目
アイスを選ぶときは、まず「成分表示」を見ることが大切です。
すでに紹介した「アイスクリーム」規格のほかにも、以下のような表示をチェックしましょう。
- 「アセスルファムK」「スクラロース」「人工香料」などの記載がないか確認
- 「無添加」「オーガニック」などの明記がある商品を選ぶ
3.2 おすすめ無添加アイスクリーム3選
市販でも通販でも、無添加・自然派アイスは徐々に増えてきています。おすすめの商品を3点ご紹介します。
どれも原材料にこだわりがある“本気の自然派アイス”です。
3.2.1. なかほら牧場 無添加アイスクリーム
- 乳化剤・安定剤・増粘剤などの化学的添加物は一切不使用
- 精白糖・卵も不使用で、有機ブルーアガベシロップを甘味料に使用
→ 化学添加物ゼロの本格「無添加」アイスと言えます。
3.2.2. 桂井養蜂園 北海道産フルーツ無添加アイス
- 香料・着色料・乳化剤・安定剤などの添加物不使用で、国産はちみつと北海道フルーツ・朝搾り牛乳使用
→ 素材の味を活かした、安心の「無添加」アイスです。
3.2.3. 木次乳業 VANAGA 無添加アイス
- 乳化剤・安定剤・合成着色料などの添加剤は一切不使用
- ただし原材料には卵黄や香料(天然バニラ)、砂糖を含む
→ 化学添加物は含まず「無添加」ながら、甘味付けのための天然素材(砂糖・卵・バニラ)が使われています。
3.3 市販で買える“比較的安心”なアイスは?
「無添加が理想だけど、手軽に買えるアイスはないの?」
そんな方のために、原材料がシンプルで添加物が少なめの市販アイスをピックアップしました。
完全無添加ではないものの、健康を意識する方にとって“比較的安心”な選択肢です。
商品名 | メーカー | 特徴 |
---|---|---|
オハヨー BRULEE | オハヨー乳業 | 高乳脂肪で素材の甘みを活かす |
ハーゲンダッツ バニラ | ハーゲンダッツ | シンプルな原材料、香料少なめ |
【ここまで読んでくれたあなただけにこっそり…】
実は、ハーゲンダッツのアイスには「タカナシ乳業の生乳」が使われているってご存知でしたか?
「もっとたくさんオトクに食べたい!」という方には、業務用サイズもオススメです。
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▶ コンビニでも安心して選べるアイスが知りたい方は、セブンイレブンの無添加アイス特集もあわせてチェックしてみてください。
▶ 無添加で果実そのままのシャーベットが気になる方は、業務スーパーで買える国産果実シャーベットもおすすめです。
4.よくある質問|Q&A
Q. アイスを毎日食べるのは体に悪いですか?
A. 食べるアイスの種類によって変わってきます。添加物の多いラクトアイスや甘味料入りのアイスを毎日食べるのは、体への負担が大きくおすすめできません。一方で、無添加・シンプルな原材料のアイスを適量(1日1個ほど)楽しむ分には、体への影響は大きくありません。選び方と食べるタイミングを意識することが大切です。
Q. 「ラクトアイス」より「アイスクリーム」の方が体にいいですか?
A. 一概には言えませんが、「アイスクリーム」の方が乳成分が多く、人工甘味料が少ない傾向にあるため、比較的安心できることが多いです。
Q. 無添加の市販アイスってどこで買えますか?
A. 成城石井・自然食品店・一部コンビニやネット通販で購入可能です。記事内で紹介しているアイスも参考にしてください。
▶ コンビニでも安心して選べるアイスが知りたい方は、セブンイレブンの無添加アイス特集もあわせてチェックしてみてください。
5. まとめ:アイスを安心して楽しむために

添加物や油脂の種類に気をつければ、アイスは“悪者”ではありません。
むしろ、上手に選んで楽しめば、心も満たされる嬉しい存在です。
体にやさしいアイス選びのポイントは、原材料がシンプルで、人工甘味料や香料が少ないものを選ぶこと。
そして、食べる量とタイミングをほんの少し意識するだけで、日常の中でも無理なく続けられます。
気になる方は、まずは安心して選べるアイス3選から始めてみてください。
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美味しくて安心できるアイスとのつきあい方を知って、これからの毎日をもっと心地よく過ごしていきましょう。