「キムチは好きだけど、添加物は入っているのかな…」「健康のために無添加のものを選びたい」
そんな方に向けて、この記事ではスーパーで手軽に購入できる無添加キムチの選び方とおすすめ商品をご紹介します。
キムチは発酵食品として健康効果が注目されている一方で、市販品の多くには添加物が含まれており、選び方を間違えると健康的とは言いづらいケースもあります。この記事を読んで、安心して美味しくキムチを楽しむための知識が手に入れましょう!
1. キムチは体にいい?まず知っておきたいメリット・デメリット
キムチは健康に良いとされる発酵食品ですが、すべてのキムチが体に良いとは限りません。まずはメリットとデメリットを整理してみましょう。
1-1. メリット
- 乳酸菌が豊富で腸内環境に良い
キムチには「植物性乳酸菌」が多く含まれており、腸内環境の改善に寄与します。植物性乳酸菌は動物性よりも生きたまま腸に届きやすいと言われており、整腸作用がより期待できます。 特に日本人は古くから味噌や漬物、ぬか漬けなどの発酵食品を日常的に摂取してきたため、植物性乳酸菌に対して腸内環境がなじみやすい傾向があるといわれています。実際、食文化の違いにより腸内細菌の種類や割合にも民族的な傾向が見られるという研究も存在します。
植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の違い(比較表)

項目 | 植物性乳酸菌(キムチ等) | 動物性乳酸菌(ヨーグルト等) |
---|---|---|
主な生息環境 | 野菜・漬物など | 牛乳・チーズなど |
耐酸性(胃酸への強さ) | 強い(生きて腸に届きやすい) | 弱い(腸に届きにくい) |
発酵温度 | 低め(15〜25℃) | 高め(35〜45℃) |
主な効果 | 整腸・免疫力強化・便通改善 | 整腸・カルシウム吸収促進 |
取り入れやすさ | 野菜を使った料理で気軽に | 乳製品が中心(乳糖不耐症に注意) |
- 食欲増進
キムチに含まれる唐辛子のカプサイシンは食欲を刺激し、夏バテなどの食欲減退時にも効果的です。 - 代謝アップ
カプサイシンは体温上昇や脂肪燃焼を促進するとされており、代謝アップの手助けになります。
1-2. デメリット
- 塩分が多め
キムチは漬物の一種であり、保存性を高めるために塩分が多く使用されます。過剰摂取は高血圧のリスク要因にもなるため注意が必要です。 - 辛味が苦手な人には不向き
唐辛子が多く含まれているため、胃腸が弱い方や辛味に敏感な方には刺激が強すぎることもあります。 - 添加物が多い商品もある
市販のキムチには保存料、着色料、香料、人工甘味料などの添加物が含まれているケースが少なくありません。
2. 市販キムチに含まれる添加物と健康への影響
市販キムチに使用される添加物には、健康への影響が懸念されるものもあります。例として以下のようなものが挙げられます。
添加物名 | 使用目的 | 健康への影響例 |
---|---|---|
アスパルテーム | 甘味料 | 発がん性の可能性を指摘(WHO) |
ソルビン酸カリウム | 保存料 | 過剰摂取でアレルギー反応の懸念 |
亜硝酸塩 | 発色剤 | 発がん性物質に変化する可能性がある |
調味料(アミノ酸等) | 旨味の強化 | 味覚の慣れ・依存を引き起こす可能性 |
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
出典:消費者庁ホーム > 政策 > 政策一覧(消費者庁のしごと) > 食品衛生基準審査 > 食品添加物
こうした背景から、無添加キムチの需要が高まっています。
3. 無添加キムチとは?
スーパーで見かける「無添加」のキムチ。なんとなく体に良さそう…と感じつつも、「無添加って具体的にどう違うの?」「どこを見れば判断できるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。ここでは、無添加キムチの定義や、一般的なキムチとの違いを解説します。
3-1. 「無添加」の意味と判断ポイント
「無添加」とは、食品衛生法に基づく「指定添加物」「既存添加物」などを使用していないことを意味します。食品表示法では、添加物は明確に記載する義務があり、「○○(添加物)」と書かれていないキムチが「無添加」であると判断できます。
第五条 食品関連事業者等は、食品表示基準に従った表示がされていない食品の販売をしてはならない。
出典:(食品表示基準の遵守)食品表示法(平成二十五年法律第七十号)
3-2. 無添加キムチの味や栄養の特徴
無添加キムチは、素材本来の旨味と自然な乳酸発酵によるまろやかな酸味が特徴です。余計な味の調整がされていないため、より素朴で深みのある味わいが楽しめます。乳酸菌の含有量も多く、腸内環境改善効果も期待できます。

4. スーパーで買える無添加キムチのおすすめ
ここでは市販されているおすすめの無添加キムチを厳選してご紹介します。素材のこだわりや味わいの特徴にも触れながら、あなたにぴったりの一品を見つける一助になればと思います。
4-1. カナモト食品「信州望月高原白菜キムチ」
長野県産の白菜を使用し、化学調味料・保存料無添加で仕上げたこだわりの国産キムチ。発酵の旨味がしっかりあり、辛さもほどよく食べやすいのが魅力。
4-2. CGC「韓国キムチ」
スーパーで広く見かけるCGCブランドの無添加キムチ。韓国風の味付けながらも、日本人の味覚に合うようマイルドに調整されています。
4-3. ビオラル 素材そのままおいしいキムチ300g
大手スーパー「ライフ」の「ビオラル」ライン、オリジナルの無添加キムチ。白菜やニンニク、りんごなどの素材そのままの風味が活かされ、化学調味料・保存料・着色料・増粘剤不使用。
4-4. その他の無添加系キムチ
- 成城石井「白菜キムチ」:国内産白菜を、韓国随一の唐辛子産地「英陽(ヨンヤン)」の唐辛子を使用したヤンニャムで漬け上げています。
- 紀ノ国屋「高菜キムチ」:和歌山県熊野地方の高菜を使用。ニンニクやごまの風味を効かせたピリ辛味の高菜キムチ。
5. 無添加キムチの選び方ガイド
5-1. 原材料表示の見方
無添加キムチを選ぶ際は「調味料(アミノ酸等)」「保存料」「甘味料」「香料」などの表記がないかチェックしましょう。シンプルな原材料(白菜、大根、唐辛子、塩、にんにくなど)のみで構成されているものが理想です。
5-2. 自分に合った辛さ・風味を選ぶコツ
- 辛さ控えめタイプは初心者やお子様におすすめ
- 発酵が進んで酸味が強いタイプは乳酸菌を多く含む傾向あり
- リンゴや魚醤などでコクを出しているタイプも多い
5-3. 冷蔵保存と賞味期限の注意点
無添加キムチは保存料が含まれていないため、賞味期限が短めです。開封後は密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。また、発酵が進みすぎると酸味が強くなるため、好みに応じて早めに消費するのがおすすめです。
6. 無添加キムチをもっと楽しむアレンジレシピ
6-1. キムチチャーハン
- 材料:ご飯、キムチ、卵、ネギ、胡麻油、醤油
- 作り方:
- フライパンに胡麻油を熱し、卵を炒める
- ご飯とキムチ、ネギを加えさらに炒める
- 醤油で味を整えて完成
6-2. キムチ鍋
- 材料:キムチ、豚肉、白菜、豆腐、しいたけなど
- 作り方:
- 鍋にだしや水を入れ、キムチをたっぷり加える
- 野菜や肉を入れて煮込み、火が通ったら完成
6-3. キムチと豆腐の簡単おつまみ
- 材料:冷奴、キムチ、刻みネギ、胡麻油
- 作り方:
冷奴にキムチをのせ、ネギと胡麻油をかけて完成。お酒のおつまみにも最適です。
6-4. キムチ納豆
- 材料:納豆、キムチ、ネギ
- 作り方:
納豆に刻んだキムチを混ぜ、ネギをトッピング。ごはんとの相性ばっちり。腸活食材同士の組み合わせで、朝食や軽食にぴったりです。アボカドも合います。

7. Q&A:無添加キムチに関するよくある質問
Q1. 無添加キムチはどこで購入できますか?
A. 自然食品店、一部の大型スーパー(ライフ・成城石井など)、ネット通販で購入可能です。
Q2. 無添加キムチの保存期間は?
A. 冷蔵で10日〜2週間が目安です。開封後は風味が変化しやすいので早めに食べましょう。
Q3. 無添加キムチの値段は高いですか?
A. 添加物入りと比べるとやや高めですが、健康や安全性を考えると納得できる価格帯です(300〜600円/パックが目安)。
8. まとめ

キムチは健康食品として人気がありますが、市販品の中には添加物が多く含まれているものも少なくありません。そこで、素材本来の味を楽しみつつ安心して食べられる「無添加キムチ」が注目されています。
今ではスーパーでも手軽に無添加キムチが手に入る時代。この記事を参考に、あなたも今日から“体にやさしいキムチ生活”を始めてみませんか?