健康志向の高まりとともに「無添加」のカレールーが注目されています。なぜなら、市販のカレールーには化学調味料や保存料などの添加物が含まれていることが多いから。
この記事では、無添加カレールーの魅力や選び方、おすすめ商品、そして美味しいカレーの作り方までを詳しく解説します。
安心して美味しいカレーを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. 無添加カレールーとは?その魅力と注目される理由
1.1 添加物が気になる背景と健康志向の高まり
近年、食品添加物に対する関心が高まっています。
特に、カレールーには「アミノ酸等(グルタミン酸ナトリウム)」や「カラメル色素」、「乳化剤」などが含まれており、これらが健康に与える影響が懸念されています。
一部の研究では、乳化剤の摂取が腸内細菌のバランスに影響を与える可能性があると示唆されています。そのため、気になる方は無添加の製品を選ぶことで安心感につながります。
添加物については、こちらの記事もぜひ。
1.2 無添加カレールーの特徴と、メリット
無添加カレールーの最大の特徴は、化学調味料・保存料・合成着色料などを使用せず、自然素材だけで作られている点です。
これにより、以下のようなメリットがあります:
- 安心して毎日食べられる
添加物の影響を気にする必要がなく、小さな子どもから高齢者まで安心して食べられます。特に育ち盛りの子どもにとって、余分な添加物を避けられるのは大きな利点です。 - 素材本来のうまみや香りが味わえる
化学的な「うま味」に頼らず、玉ねぎ・トマト・スパイスなど素材そのものの風味を活かしているため、雑味のないナチュラルな味わいが楽しめます。 - アレルギーや食事制限への配慮がある
グルテンフリーや動物性不使用(ヴィーガン対応)など、多様な食のニーズに対応した製品が多いのも特徴です。 - 環境・サステナビリティへの意識
多くの無添加商品は、環境負荷の少ない原料調達や製造方法にこだわっている場合もあり、エシカルな選択としても注目されています。
添加物が入っていないという「引き算の安心」だけでなく、素材の良さを引き出す「足し算の美味しさ」や、環境へのやさしさといった総合的な価値が無添加カレールーの魅力です。
2. 一般的なカレールーに含まれる添加物とその影響
2.1 よく使われる添加物の種類と目的
一般的な市販カレールーに使われている代表的な添加物は以下の通りです:
- アミノ酸等(グルタミン酸ナトリウム):旨味を強調する調味料
- カラメル色素:製品に濃い色をつける着色料
- 乳化剤:油と水を均一に混ぜるための添加剤
- 香料・酸味料:風味や味のバランスを整える
これらは加工食品の品質を保つために役立ちますが、長期的な摂取に関しては健康への懸念もあります。
また、一般的なカレールーには製品を固形化するために多くの油脂が含まれています。
これにはパーム油や動物性油脂などが使われることが多く、溶けやすくする利点がある一方で、脂質の摂りすぎや質の面での健康リスクが指摘されています。
とくに、日常的にカレーを食べる習慣がある場合には、油分の種類や量にも注意を払うことが大切です。
2.2 添加物が体に与える可能性のある影響
一部の研究では、乳化剤が腸内環境に悪影響を与える可能性が示唆されています。
また、旨味成分であるアミノ酸等を過剰に摂取すると、味覚の感覚が鈍る・依存性があるなどの懸念も。
そのため、できるだけ添加物の少ない食品を選ぶことが、健康維持の一歩になります。
3. 市販で手に入る無添加カレールーのおすすめ商品
おすすめの市販:無添加カレールーを一覧形式で紹介します。
商品名 | 特徴 | 辛さレベル | グルテンフリー | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
創健社「植物素材の本格カレールウ」 | 植物性素材100%、化学調味料・保存料不使用 | 中辛・辛口 | × | ▶創健社 公式ページ |
ムソー「直火焙煎カレールゥ」 | 動物性不使用、直火焙煎で香ばしい | 甘口・中辛・辛口 | × | ▶ムソー 公式ページ |
成城石井「おうちでホッと カレールー」 | 国産小麦粉使用、ベジ対応 | 甘口・中辛・辛口 | × | ▶成城石井 公式ページ |
キャニオンスパイス「こどものためのカレールウ」 | 子ども向け、刺激控えめの優しい味 | 甘口 | × | ▶キャニオンスパイス 公式ページ |
第三世界ショップ「カレーの壺」 | スリランカ直伝、ペーストタイプ | マイルド・オリジナル・スパイシー | ○ | ▶第三世界ショップ 公式ページ |
成城石井「おうちでホッと カレールー」については、こちらの記事もぜひ。
4. 無添加カレールーを選ぶ際のポイント
4.1 原材料表示の確認方法
まず注目すべきは「化学調味料不使用」「保存料不使用」といった記載があるかどうかです。
パッケージの裏面をよく読み、見慣れない添加物が並んでいないかを確認しましょう。
原材料がシンプルで、素材名だけで構成されているものが理想です。
4.2 味や辛さのバリエーションをチェック
辛さの指標として「スコヴィル値(Scoville Heat Units)」という尺度があります。
これは唐辛子の辛さを数値で表すもので、一般的に「甘口(0~1,000)」から「激辛(数十万以上)」まで幅があります。
しかし、スコヴィル値は個人の味覚による評価に基づいており、プロでも正確に測定するのは困難とされています。
そのため、製品には「甘口・中辛・辛口」などの表記が使われるのが一般的です。
家族の年齢や好みに合った辛さを選ぶのがポイントです。

4.3 グルテンフリーやアレルギー対応の有無
小麦アレルギーの方は、「米粉ベース」や「玄米粉使用」などの表記がある製品を選びましょう。
また、動物性原料を使っていないヴィーガン対応の商品もあるため、食事スタイルに応じた選択が可能です。
5. 無添加カレールーを使った美味しいキーマカレー(無水)の作り方
無添加カレールーを使って、旨味がぎゅっと詰まった無水キーマカレーを作ってみましょう。
水を一切使わず、野菜と肉の水分のみで調理することで、濃厚で深い味わいになります。

材料(4人分)
- 合いびき肉:400g
- 玉ねぎ:2個(みじん切り)
- にんじん:1本(みじん切り)
- トマト:2個(ざく切り)
- にんにく:2片(みじん切り)
- しょうが:1片(みじん切り)
- 無添加カレールー:100g
- オリーブオイル:大さじ2
- 塩・こしょう:適量
作り方

- フライパンにオイルを熱し、にんにく・しょうがを炒めて香りを立てる
- 玉ねぎを加え、飴色になるまでじっくり炒める
- にんじん・合いびき肉を加えて炒める
- トマトを投入し、全体を混ぜてから蓋をし、弱火で20分蒸し煮
- 火を止め、カレールーを割り入れて溶かす
- 再度弱火で10分煮込み、塩・こしょうで調整して完成
※焦げ付きそうな場合は、ごく少量の水を加えて調整してください。
6. まとめ:無添加カレールーで健康的な食生活を楽しもう

6.1 無添加カレールーの選び方と活用法の再確認
無添加カレールーは、添加物に頼らず、素材の持つ旨味で勝負する本格派。
選ぶ際には以下のポイントを意識しましょう:
- 原材料がシンプルで、見慣れた素材名だけか
- 家族の好みに合う辛さ・味のタイプがあるか
- 食事制限(グルテンフリー・アレルギー)に対応しているか
自分や家族の健康を守りながら、食事を楽しむための賢い選択ができます。
6.2 家族みんなで安心して楽しめるカレー作りのすすめ
無添加カレールーは、小さなお子さんからお年寄りまで、誰でも安心して食べられるやさしい味わいが魅力。
おうちごはんの定番であるカレーを、より健康的で安全なものにしてみませんか?