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国産小麦は身体に悪い?外国産との安全性の違いと安心ポイント

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パンやラーメン、うどん、クッキーなど、毎日の食事に小麦はたくさん使われています。
でも最近、「小麦は体に悪いの?」「外国の小麦って大丈夫なのかな?」と心配する人が増えてきました。

特に「国産小麦って本当に安全なの?」と気になりますよね。
この記事では国産小麦と外国産小麦の違いや、体にやさしい小麦の選び方について解説します。

1. 小麦と健康の関係

私たちはパンやお菓子、麺類などでたくさん小麦を食べています。
でも「小麦に含まれているグルテンが体に悪いのでは?」「農薬が残っていたら心配」などの声もあります。

2. 国産小麦と外国産小麦の違い

日本で売られている小麦の多くは、外国からの輸入です。
つまり、私たちが食べているパンやラーメンのほとんどは外国産の小麦を使っているということになります。

国産小麦には、外国産とは違う安心できるポイントが。

3. 小麦の安全性に関わるポイント

3.1 農薬の使い方と残りやすさ

農薬は虫や病気から作物を守るために使われますが、使いすぎたり使うタイミングによっては、小麦に残ってしまうことがあります。
とくに収穫の直前や収穫した後に使う農薬は、作物に残りやすいと言われています。

3.2 収穫後に使われる農薬(ポストハーベスト)

外国からの輸入小麦には、船で長い時間をかけて運ばれる間にカビや虫がつかないように、収穫後に農薬をかけることがあります。これを「ポストハーベスト農薬」といいます。

日本ではこの農薬を使うことは禁止されているので、国産小麦には使われていません。

3.3 遺伝子を変えた作物のこと

外国では、虫をつきにくくしたり、育ちやすくするために遺伝子を変えた作物(遺伝子組み換え)を育てているところもあります。
日本では遺伝子組み換えの小麦は使われていないので、国産小麦なら心配はほとんどありません。

遺伝子組換え食品とは、別の生物の細胞から取り出した有用な性質を持つ遺伝子を、その性質を持たせたい植物等の細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質をもたせる技術を用いて開発された作物及びこれを原料とする加工食品です。

出典:消費者庁ホーム > 政策 > 政策一覧(消費者庁のしごと) > 消費者安全 > 食品安全に関する取組 > 項目別の情報 > 遺伝子組換え食品

4. 外国産小麦が、ちょっと心配な理由

4.1 収穫前に除草剤をまくことがある

アメリカやカナダでは、小麦を収穫する直前に雑草をなくすための薬(除草剤)をまくことがあります。
この薬は「グリホサート」という名前で、小麦の粒にもついてしまうことがあります。

4.2 収穫した後の農薬処理

外国では、長い輸送の間に虫がつかないように、収穫した後にも農薬を使うことがよくあります。
この処理は、日本では使ってはいけないことになっています。

4.3 遺伝子組み換え小麦の混ざりこみ

アメリカでは、テストとして遺伝子を変えた小麦を育てているところがあります。
そのため、ほかの小麦に少し混ざってしまう可能性もあるとされています。

例えば、害虫抵抗性のとうもろこしでは、農薬をまかなくても害虫の繁殖を抑えることができるため、収穫量も多くなります。また、除草剤耐性の大豆では、雑草を除く作業が楽になるだけでなく、雑草を取り除くために土を掘り返さなくてもよくなるため、地表の土壌が風により舞い上がって失われるのを防ぐことができます。このように、これまでの技術では開発できなかった新しい性質を持った品種は、食糧問題や環境保全にも大きなメリットがあります。

一方で、このような特定のメリットをもたらす遺伝子組換え食品が健康や環境に対しての問題を引き起こすことがあってはなりません

出典:消費者庁ホーム > 政策 > 政策一覧(消費者庁のしごと) > 消費者安全 > 食品安全に関する取組 > 項目別の情報 > 遺伝子組換え食品

5. 国産小麦の安心できるポイント

5.1 収穫の前後に農薬を使わない

日本では、収穫の直前やあとに農薬を使うことは基本的にできません。
そのため、農薬が小麦に残っている可能性はとても少ないです。

5.2 遺伝子組み換えが使われていない

国産小麦は、遺伝子組み換えの品種を育てていないので、外国産とちがって混ざる心配がありません。

国内で流通している遺伝子組換え作物は、食品衛生法に基づく安全性審査を経ています。

出典:消費者庁ホーム > 政策 > 政策一覧(消費者庁のしごと) > 消費者安全 > 食品安全に関する取組 > 項目別の情報 > 遺伝子組換え食品

5.3 作った人や産地が分かりやすい

国産小麦はどこで育てたのか、産地が分かるようになっていることが多いです。
そのため、安心感があります。

6. 国産小麦を選ぶときのコツ

6.1 表示をチェック

「有機JASマーク」や「無農薬」と書かれている商品は、より自然に育てられていることを意味します。

6.2 ラベルの言葉に注目

「小麦粉(国内製造)」と書かれている場合、粉にした場所が日本という意味で、小麦自体は外国産ということもあります。
「小麦(国産)」と書いてあるかどうかを見て選びましょう。

7. まとめ

国産小麦と外国産小麦の違いを、分かりやすく表にまとめました。

ポイント国産小麦外国産小麦
収穫前の除草剤使わない一部で使う
収穫後の農薬使わないよく使う
遺伝子組み換え使っていない混ざることがある
作った人や場所分かりやすい分かりにくい場合もある
国産小麦と、外国産小麦の違い

国産小麦は、農薬や遺伝子組み換えの心配が少なく、体にやさしいと言われています。
でも「国産だから安心」と思いこまずに、ラベルや表示をよく見て、信頼できる商品を選ぶことが大切です。

みんなが毎日食べるものだからこそ、しっかり知って、安心して選べるようになりたいですね。

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