スーパーの精肉コーナーで「国産」と「外国産」の肉が並んでいると、どちらを選ぶべきか迷ったことはありませんか?
「価格が安いのは外国産だけど、安全性は大丈夫かな?」「やっぱり国産の方が安心だけど高いよね…」と、買い物中に悩む方はとても多いです。
この記事では、国産肉と外国産肉それぞれの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
価格、味、安全性などの観点から両者を比較し、あなたのニーズに合ったお肉選びをサポートします。
[国産肉]の特徴とメリット・デメリット
高品質で安心感のある国産肉の魅力
国産肉の最大の魅力は、その品質の高さと安心感にあります。
日本では、肥育ホルモン剤の使用が原則禁止されており、飼育・加工・販売まで厳しい衛生管理が行われています。
とくに和牛は、サシ(霜降り)が美しく、脂の甘みと柔らかな食感が特徴です。
贅沢な味わいを楽しめることから、特別な日の食卓にはぴったりですね。
価格が高めで入手しにくい希少部位の存在
一方で、国産肉は価格がやや高めです。これは、飼育にかかるコストや流通経路、品質管理の手間などが影響しています。
また、生産量が限られているため、希少部位は入手が難しい場合もあります。
[外国産肉]の特徴とメリット・デメリット
手頃な価格と豊富な供給量が魅力の外国産肉
外国産肉の魅力は、何といってもその価格の手ごろさ。
オーストラリアやアメリカ、カナダなど、広大な土地で効率的に生産されているため、大量供給が可能で価格も抑えられています。
日常的に使う料理、例えばカレーや炒め物などに使うには、コスパ抜群の選択肢です。
安全性や鮮度に関する懸念点
ただし、外国産肉にはいくつかの懸念もあります。
たとえば、アメリカなどでは肥育ホルモン剤の使用が許可されており、これを心配する消費者も多いです。
WHO(世界保健機関)は「人体に大きな影響を与える可能性は低い」としていますが、気にする方にとっては不安要素になりがちです。
また、輸入には時間がかかるため、鮮度や保存状態についても国産より劣る場合があることを知っておくと良いでしょう。
Q1 牛や豚に使用される肥育促進剤とはどういうものですか。
出典:厚生労働省ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 食品 > 食品中の残留農薬等 > 残留農薬>牛や豚に使用される肥育促進剤(肥育ホルモン剤、ラクトパミン)について(Q&A)
A1 牛などの成長促進を目的に使用される肥育ホルモン剤(動物用医薬品)やラクトパミン(飼料添加物)です。牛などの体重増加の効果があるとされています。また、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどで広く使用されていると言われています。
なお、国内では、畜産業者が肥育促進剤の使用を求めていないため、農林水産大臣による動物用医薬品の承認等が行われておらず、結果として使用が認められていません。
国産肉と外国産肉の、比較ポイント

「どっちのお肉を選ぶべき…?」と迷ったときに参考になるのが、具体的な違いを比べてみること。
この章では、価格、味、安全性など、国産肉と外国産肉を選ぶうえで大切なポイントをわかりやすく整理していきます。
自分のライフスタイルや価値観に合った“納得のお肉選び”のヒントを見つけてみましょう。
【図表で比較】価格・味・安全性の違い
ここからは、価格・味・安全性といった気になるポイントを表にまとめて比較してみましょう。
ご自身の重視するポイントと照らし合わせながら、ぴったりのお肉を見つけてくださいね。
比較項目 | 国産肉 | 外国産肉 |
---|---|---|
価格 | 高め(品質コスト) | 手頃(大量生産) |
味・食感 | サシが多くて柔らかい | 赤身が多くしっかり |
安全性 | ホルモン剤原則禁止、衛生管理◎ | ホルモン剤使用例あり、輸送距離長め |
入手のしやすさ | 生産量が限られる | 安定供給あり |
向いている料理 | ステーキ、しゃぶしゃぶなど | カレー、炒め物、煮込み料理 |
安全性や衛生管理の違い
日本では、肉の品質管理が非常に厳しく、トレーサビリティ(生産履歴)も明確です。
一方、外国産も日本に輸入される時点で厳しい検査があるため、大きな問題は基本的にありません。
ただし、表示や保存状態をしっかりチェックすることはどちらを選ぶにしても大切です。
購入時の選び方とおすすめの使い分け
国産肉も外国産肉も、それぞれに魅力があるからこそ、選ぶときに迷ってしまうのは当然です。
そこでこの章では、料理の目的や予算、買うお店の選び方など、実際の買い物で役立つ視点を整理してご紹介します。
日々の食卓をもっと豊かにするために、自分に合った“使い分けのコツ”をチェックしてみましょう。
家庭の予算や料理目的に応じた選択
- コスパ重視の日常料理には外国産肉
- 贅沢感を楽しみたいときは国産肉
例えば、忙しい平日の晩ご飯やお弁当用なら外国産で十分。
週末のちょっと特別な食事や来客時には、国産肉で華やかさをプラス、という使い分けがおすすめです。
信頼できる販売店の見極め方
- ラベルを確認(産地・保存方法など)
- 衛生管理がしっかりしている店舗を選ぶ
- 通販利用時はレビューや実績をチェック
「安さ」だけで選ばず、きちんと情報を開示しているお店かどうかを見極めることが大切です。

筆者のおすすめ:やっぱり国産肉を選びたい
筆者自身としては、できれば国産肉を選びたいと思っています。
というのも、外国産には肥育ホルモン剤の使用が多く、その点に少し不安を感じるからです。
もちろん国産でもゼロとは言い切れませんが、日本では使用が原則禁止されていますし、輸入と比べると輸送距離が短いため薬品などの必要性が低いという部分で安心感があると思っています。
食べるものは体をつくる大切な要素だからこそ、安心できる選択をしたい。
そんな理由から、私はお肉を買うときは必ず国産肉かどうかを確認するようにしています。
まとめ
国産肉と外国産肉、それぞれの特徴を理解して賢く選ぼう
国産肉は高品質で安心感があり、特別な日のごちそう向き
外国産肉は手頃で、日常の料理にぴったり
どちらが「正解」というわけではなく、目的やライフスタイルに応じて選ぶことが大切です。
自分のニーズに合った肉選びで、食卓を豊かに
日々の食事が少しでも楽しくなるように、お肉選びも上手に取り入れてみてくださいね!