健康志向が高まる今、「外食=添加物が多いから不安」と感じる人は少なくありません。筆者もそのひとりでした。特にびっくりドンキーのようなファミレス系チェーン店では、味を安定させるためにさまざまな添加物を使っていると思い込んでいたのです。
でも、実際に調べてみると驚きました。びっくりドンキーは、保存料を使わず、素材そのものの味や鮮度を大切にする「低添加物志向」のお店だったのです。この事実は、意外にも多くの人に知られていないのではないでしょうか。
この記事では、びっくりドンキーの添加物に関する取り組みや、気をつけたい点、他チェーンとの比較まで、わかりやすく解説していきます。「子どもと一緒でも安心?」「本当に無添加なの?」と感じている方にこそ読んでいただきたい内容です。
1. びっくりドンキーの添加物が気になる?

1.1 外食チェーンの添加物への不安
外食産業では、長時間の保存や大量調理に対応するために、保存料や合成着色料などの食品添加物が使われることが少なくありません。特に、ファミレスやチェーン店では、味を均一化するためにも加工食品の使用が一般的です。
こうした背景から、「外食=添加物が多い=健康に悪い」というイメージを持つ人も多いでしょう。実際、厚生労働省の調査によれば、食品添加物に対して「不安を感じる」と回答した人は約6割にのぼります。
1.2 びっくりドンキーが注目される理由
そんな中で、実は「添加物控えめ」を掲げているのがびっくりドンキーです。公式サイトや店舗案内では大々的に打ち出していないため、あまり知られていませんが、原材料や加工法に強いこだわりを持っています。
その姿勢が徐々に評価され、「外食でもなるべく自然なものを食べたい」という層から支持を集めているのです。
2. 添加物に対するびっくりドンキーの取り組み
2.1 保存料を使わないハンバーグの特徴
びっくりドンキーの主力メニューであるハンバーグは、「保存料を使用していない」のが大きな特徴です。店内調理での提供を前提としており、素材の風味や鮮度が保たれた状態で提供されます。
家庭の手作りに近い、ナチュラルな調理スタイルを取り入れることで、余計な添加物に頼らない食づくりが可能になっているのです。
2.2 食材選びと加工方法のこだわり
さらに注目すべきは、使用する食材の選定や下処理へのこだわりです。例えば、肉は国内外の契約農場から仕入れ、野菜は農薬使用を抑えた「省農薬」や「有機栽培」品を採用。食材本来の品質が高いからこそ、過度な味付けや加工を必要としないのです。
また、メニュー開発においても、なるべく「素材の力を引き出すこと」を意識していることが、びっくりドンキーの魅力といえるでしょう。
3. 食材ごとの安全性と添加物の使用状況

3.1 牛肉と豚肉:ホルモン剤や抗生物質の使用制限
びっくりドンキーの主力メニューであるハンバーグに使われている牛肉と豚肉には、「できる限り自然な環境で育てられたものを使う」という明確な基準があります。実は筆者自身も、価格帯から考えて「ホルモン剤や抗生物質が使われた肉では?」と疑っていたのですが、調べてみるとその逆でした。
まず、びっくりドンキーが使用する牛肉は、ニュージーランドやオーストラリア・タスマニア州、ウルグアイの指定牧場で放牧飼育された「ナチュラルビーフ」。これらの牛は、成長ホルモン剤を使用せず、牧草中心の自然な飼育環境で育てられています。さらに、生後12ヶ月以降の牛に対しては抗生物質や合成抗菌剤の使用が禁止されており、薬剤に頼らない飼育が徹底されています。
豚肉についても同様に、成長ホルモン剤の使用を一切禁止し、抗菌性飼料添加物も極力使わない飼育方法が採られています。豚はストレスに弱いため、健康的な環境を保つことで病気を未然に防ぎ、薬に依存しない肉質を実現しています。
このような取り組みは、外食チェーンとしてはかなり徹底したものです。成長ホルモンや抗生物質の残留に敏感な方や、子どもに安心して食べさせたい方にとって、びっくりドンキーは実は“穴場”と言えるかもしれません。
3.2 野菜:洗浄方法と農薬使用の実態
びっくりドンキーのサラダや付け合わせ野菜は、「省農薬」栽培のものを採用しており、残留農薬のリスクが低いのが特徴です。また、調理段階でも専用の洗浄設備でしっかりと汚れや農薬を落としてから使用されます。
この洗浄には、後述する「次亜塩素酸ナトリウム」など、食品衛生上必要な処理が行われており、厚労省の基準に準拠しています。
3.3 ご飯:農薬使用を抑えた「省農薬米」の採用
ハンバーグの付け合わせに提供されるご飯にも、安全性への配慮が見られます。具体的には、農薬の使用量を通常より抑えた「省農薬米」が使われています。
このように、主食・主菜・副菜すべてにおいて、食材レベルでの安全管理が徹底されています。

4. 知っておきたい具体的な添加物の例
4.1 ハンバーグソースに含まれるカラメル色素
びっくりドンキーのハンバーグソースには、カラメル色素が含まれています。カラメル色素自体はよく使われる添加物ですが、「製法によっては発がん性リスクがある」という報告もあるため、気になる方は覚えておくとよいかも知れません。
4.2 サラダの洗浄に使われる次亜塩素酸ナトリウム
サラダや生野菜の洗浄には、食品衛生法に基づき「次亜塩素酸ナトリウム」が使われることがあります。これは殺菌目的であり、調理段階でしっかりと水洗いすることで人体への影響は基本的にありません。
4.3 揚げ油に含まれるトランス脂肪酸の可能性
びっくりドンキーで使用されている揚げ油に関しては、詳細な成分公開はされていませんが、日本国内ではトランス脂肪酸の規制が緩いため、完全にゼロではない可能性があります。
5. 他の外食チェーンとの比較
5.1 添加物使用が少ないとされる他のチェーン店
無添加やオーガニック志向の外食チェーンとしては、「モスバーガー」や「サイゼリヤ」などもあります。これらの店舗では、添加物の使用を抑えた商品やメニューがあり、健康志向の方に人気です。
一方で、「無添加」を過剰に打ち出す店舗は、逆にコストや味に妥協してしまうケースもあるため、バランスが重要です。
5.2 びっくりドンキーの独自の取り組み
びっくりドンキーは、「無添加です」と前面に押し出すことはあまりしません。その代わり、根本から食材の質や調理法にこだわり、添加物を最小限に抑えるという、地に足のついたアプローチをとっています。
この“控えめな姿勢”こそが、実は信頼を生む要素でもあるのです。
6. まとめ:びっくりドンキーを安心して利用するために

6.1 添加物の少なさと食材の安全性のバランス
びっくりドンキーは、見た目や宣伝以上に、中身で勝負している外食チェーンです。保存料や合成添加物を極力使わず、食材そのものの質と安全性を重視しています。
健康志向の人だけでなく、小さな子どもを連れているファミリーにも安心して選べる店舗といえるでしょう。
6.2 自分の基準で外食を選ぶためのポイント
とはいえ、「無添加=絶対に安全」というわけではありません。どんな外食でも、「何を優先するか」「どこまで気にするか」は人それぞれ。びっくりドンキーのように情報開示がしっかりしているお店を選ぶことで、自分の価値観に合った食事選びがしやすくなります。
6.3 利用時に気をつけたいポイント
- ハンバーグソースにはカラメル色素が使用されており、製法によっては発がん性のリスクがあるとの報告も。過剰摂取を避ける意識を持つと安心です。
- サラダの洗浄に使用される次亜塩素酸ナトリウムは、安全基準内で処理されていますが、完全無添加を求める方は気に留めておくと良いでしょう。
- 揚げ物に使用する油には、成分表示がないためトランス脂肪酸がゼロとは断定できません。気になる方は揚げ物以外のメニュー選びも一案です。
今後もびっくりドンキーのような「控えめだけど、ちゃんとしているお店」がもっと評価されるようになるといいですね。今日の食事選びが、あなたと家族の健康を守る第一歩になるかもしれません。