乾燥が気になるから美容液を見直したのに、なぜか肌の調子がよくならない…
そんな悩みの原因、実は“洗顔だけで済ませていること”かもしれません。
実は「クレンジング」と「洗顔」は似て非なる存在。
それぞれ役割が異なり、どちらも欠かせない工程です。
この記事では、両者の違いや使い方の正しい手順や順番をわかりやすく解説します。
1. クレンジングとは?役割と特徴
クレンジングは、メイクや皮脂などの「油性の汚れ」を落とす工程であり、スキンケアの最初の手順として非常に重要です。
洗顔だけでは落としきれない汚れを取り除くことで、肌のベースを整えます。
1.1 クレンジングが落とす「油性の汚れ」とは?
クレンジングが落とす「油性の汚れ」とは、たとえば下記のようなものです。
- メイク(ファンデーション・口紅・マスカラなど)
- 酸化皮脂・角栓
- UVクリーム・ウォータープルーフ日焼け止め

クレンジングは、メイクなどの脂汚れや、毛穴につまった汚れである角栓、黒ずみなどを落とすものです。
メイクを落とさずに洗顔だけで済ませてしまうと、これらの汚れが肌に残り、くすみ・毛穴詰まり・乾燥の原因になります。
1.2 クレンジング料の種類と選び方(オイル・リキッド・クリーム・バーム・ミルク)

自分の肌質・メイクの濃さ・ライフスタイルに合わせて、クレンジング料を選ぶことが大切です。夏と冬で、変えてみるのも◎。
| 種類 | 特徴 | 向いている肌質・使用シーン |
|---|---|---|
| オイルタイプ | 洗浄力が強く、濃いメイクや毛穴詰まりもすっきり | メイクが濃い日/脂性肌 |
| リキッドタイプ | 水のような軽さでさっぱり仕上がる | ナチュラルメイク/皮脂が多い人 |
| クリームタイプ | 摩擦が少なく保湿力が高い | 乾燥肌/敏感肌 |
| バームタイプ | 固形→オイルに変化。密着力高く毛穴ケアに◎ | 毛穴悩みがある人/乾燥が気になる時期 |
| ミルクタイプ | やさしい洗浄力。軽いメイクに最適 | 敏感肌/乾燥肌/時短重視の朝ケアにも◎ |
1.3 クレンジングを怠ると起きる肌トラブル
クレンジングをスキンケアの基本手順から外してしまうと、以下のようなトラブルが発生します。
- 酸化メイク残り → くすみ・黒ずみ
- 毛穴詰まり → 角栓・ざらつき
- 肌のバリア機能低下 → 敏感・乾燥しやすい状態に
肌がくすんで見える
スキンケアの効きめが悪いような気がする
と感じるなら、まずこの手順(クレンジング)を見直すことから始めましょう。
2. 洗顔とは?役割と特徴
洗顔は、クレンジングで落としきれない「水性の汚れ」(汗・ほこり・古い角質など)を取り除くステップです。
肌を清潔に保ち、次のスキンケアがなじみやすい状態にします。
2.1 洗顔が落とす「水性の汚れ」とは?
洗顔で落とす「水性の汚れ」とは、たとえば下記のようなものになります。
- 汗や皮脂の酸化物
- 空気中のホコリ・花粉
- 古くなった角層(角質)

洗顔は古くなり、お肌に必要のなくなった角層や余分な皮脂や汗、顔についたホコリなどを落とします。
2.2 洗顔料のタイプと肌質別の選び方(泡・フォーム・石けん)

自分に合った洗顔料を選ぶのも、正しいスキンケア手順のひとつです。
- 泡タイプ:泡立て不要。初心者・時短派におすすめ
- フォームタイプ:泡立てることでしっかり洗浄
- 固形石けん:成分がシンプルで敏感肌にやさしい
- ミルク・ジェル系:乾燥肌向け。刺激が少ない
「洗顔後に肌がつっぱる」「乾燥する」と感じる場合は、洗顔料選びの順番と手順を見直してみましょう。
2.3 洗顔だけでは落としきれない汚れがある理由
洗顔は「水性の汚れ担当」です。
油性の汚れ(メイク・皮脂・日焼け止めなど)には対応していません。
- ファンデやUVケアの成分は洗顔だけでは落ちない
- 残った油分が酸化→毛穴詰まりやくすみに
- 洗浄力の強い洗顔料に頼りすぎると乾燥の原因に
クレンジング→洗顔の正しい順番で使うことが、肌への負担を最小限にするコツです。
3. クレンジングと洗顔の順番・使い方【基本ルール】
3.1 クレンジング→洗顔|この順番が基本である理由

スキンケアの基本手順と順番は、
- クレンジング(油性汚れの除去)
- 洗顔(水性汚れとクレンジング残りを除去)
この順番を守る理由は、油性汚れは水では落ちず、水性汚れは油では落ちないため。
先にクレンジングで油分を落とし、洗顔で汗やホコリを取り除くのが、肌に負担をかけずに汚れを落とす正しい手順です。
順番を逆にすると、メイク残りやクレンジング成分が肌に残りやすく、毛穴詰まりやくすみの原因になります。
3.2 ダブル洗顔は必要?
ここまで解説してきた、クレンジングのあとに洗顔も行う「ダブル洗顔」。必要な場合と不要な場合があり、肌質や使用するアイテムによって使い分けが大切です。
・メイクが濃い日
・肌のざらつきが気になる時
・Tゾーンがベタつく人
・W洗顔不要タイプのクレンジング使用時
・乾燥肌や敏感肌の方
・朝の軽いスキンケア時
肌状態に応じて、ダブル洗顔を取り入れるかの判断手順を持つことが大切です。
3.3 朝のスキンケアにクレンジングは必要?
- 洗顔だけでOK:夜しっかり落とせている/乾燥肌
- クレンジングを取り入れる:皮脂が多い/毛穴が詰まりやすい人
朝のケアでも「肌の汚れ状態を見て、何をどの順番で使うかを考えること」が、美肌への第一歩です。
4. クレンジングと洗顔、それぞれの役割と機能を理解する

4.1 片方だけでは落とせない汚れがある
- クレンジングだけ:水性の汚れが残る
- 洗顔だけ:油性の汚れが落ちない
というように、「どちらも使う」ことが、スキンケアの基本的な順番であり、健康な肌を育てる王道手順です。
4.2 肌タイプ・ライフスタイル別|優先ポイント
肌質や生活スタイルによって、クレンジングと洗顔の重視すべきポイントは異なります。まずは自分に合った優先順位を知ることが、ムダのないスキンケアの第一歩です。
| 肌タイプ・状況 | 優先するステップ・手順 |
|---|---|
| 脂性肌・毛穴目立ち | オイルやバームでしっかりクレンジングを |
| 乾燥肌・敏感肌 | 洗顔料を低刺激に。保湿重視で手順を最小限に |
| 忙しい・時短派 | ミルクタイプ&W洗顔不要でステップを簡略化 |
| メイクが濃い日 | ダブル洗顔+保湿までフル手順で対応 |
4.3 クレンジング1回で済ませたいときの見極めポイント

時間がない日やコスト重視で「ダブル洗顔不要タイプ」を使うこともあるかもしれません。しかし本記事ではクレンジング+洗顔の2ステップが必要だと考えています。どうしても省略したいときは、以下のポイントだけは必ず押さえておきましょう。
- 本当にクレンジングの1工程で汚れで落とせているか、感覚を大切に
- 肌にざらつきなど違和感が残るなら洗顔を追加する
- 頻度:たまに使う程度に留める
5. 朝と夜で使い分ける!クレンジング&洗顔
5.1 夜:メイクの濃さでクレンジングを変える
1. オイル or バームでしっかりクレンジング
2. 洗顔必須
3. 保湿ケア(化粧水→美容液→乳液/クリーム)
1. ミルク or リキッドクレンジング
2. 洗顔(肌状態次第で)
3. 保湿
・ミルククレンジング or W洗顔不要タイプ
・洗顔(肌状態次第で不要にしてOK)
・保湿
夜のスキンケア手順をルーティン化すると、肌の状態が安定しやすくなります。
5.2 朝:肌状態をみて→ダブル洗顔 or 洗顔のみを選択する

朝の肌は人によって状態が大きく異なります。洗顔だけで十分な日もあれば、クレンジングが必要な場合も。無理にルーティンを固定せず、その日の肌に合わせた柔軟な対応が大切です。
・軽いクレンジング:皮脂が多い/毛穴が詰まりやすい肌質
朝のケアも「自分の肌状態を見て、洗顔・クレンジングの両方が必要かどうか決めること」が鍵です。
5.3 肌質・季節・トラブル別の注意点
肌の状態は、肌質だけでなく季節や一時的なトラブルによっても変化します。いつもと同じ手順が合わないと感じたら、まずは洗顔やクレンジングのアプローチを見直してみましょう。
冬:乾燥しやすいため、洗浄力が強い手順は控えめに
夏:皮脂・汗が増えるのでしっかり落とす手順が必要
敏感肌:摩擦を減らす手順(泡洗顔・ミルクなど)に切り替える
肌荒れ時:まずは汚れを「落とす」手順から丁寧に見直す
6. まとめ:クレンジングと洗顔、それぞれの役割を理解して肌を整える
ここまで見てきたように、クレンジングと洗顔はそれぞれ落とす汚れの種類も目的も異なります。肌を本来のコンディションに整えるためには、両方の役割を正しく理解し、スキンケアの土台を丁寧につくることが大切です。
6.1 要点のおさらい
- クレンジング=油性汚れを落とす「第一手順」
- 洗顔=水性汚れを落とす「第二手順」
- 両方を正しい順番で使ってこそ、スキンケアの効果が最大化される
6.2 まず見直すべき3つのポイント
スキンケアで思うような効果が出ないと感じたら、まずは“落とすケア”の基本から見直してみましょう。特に、次の3つを意識するだけで肌の変化を実感しやすくなります。
1. クレンジングと洗顔の順番を守っているか?
2. 自分の肌質に合ったアイテムを使っているか?
3. どんな汚れを落とすために、その手順を組んでいるか?
クレンジングと洗顔は、どちらか一方ではなく「正しい順番と使い分け」が美肌への近道です。
日々のスキンケアこそが、未来の肌をつくります。今日からぜひ、自分の肌に合った“落とすケア”を見直してみてください。