健康志向の高まりとともに、添加物を避けた食生活を心がける方が増えています。特に毎日の料理に欠かせない調味料であるごま油は、「無添加のものを選びたい」という声が多く聞かれます。
健康を意識してごま油を選ぶなら、価格や香りだけでなく、原材料・製法・使いやすさまで見ることが大切です。この記事では、スーパーで買いやすい胡麻油のおすすめを中心に、安全性を重視した選び方もあわせて紹介します。
1. 無添加ごま油とは?
1.1 無添加ごま油が選ばれる理由
ごま油に限らず、食品に含まれる添加物の摂取量は気になるところです。とくに調味料のように毎日使うものは、知らず知らずのうちに摂取量が増えてしまうこともあります。そのため、「無添加」の表記に注目する人が増えています。
1.2 無添加ごま油の特徴とメリット
無添加ごま油とは、合成保存料・着色料・香料などの添加物を一切使用していないごま油です。
- ごまの自然な香りを楽しめる
- 原材料がシンプルで、表示を見て選びやすい
※ごまは、アレルギー表示の対象になっている食品です(特定原材料に準ずるもの)。ごまアレルギーのある方や、小さな子どもの食事に使う場合は、医師などの専門家に確認してください。
「体にいいごま油」や「体に良いごま油」を選びたい場合は、まず原材料がシンプルかどうかを確認しましょう。
ごま油は料理に香りやコクを加えやすい一方で、油であることに変わりはありません。健康を意識するなら、量を使いすぎないこと、酸化しにくいように保存すること、そして原材料や製法が分かりやすいものを選ぶことが大切です。
2. スーパーで買える無添加ごま油おすすめ5選+α
ここでは、スーパーで手に入る無添加ごま油を5本紹介します。選んだ基準は3つです。
- 原材料が「ごま」だけ(食用ごま油)
- メーカーの公式サイトで「圧搾」と明記されている
- スーパー(ネットスーパーを含む)での取り扱いを確認できた
同じ「純正ごま油」でも、圧搾した油に精製ごま油を配合して、色や香りを調整している商品があります。今回は、圧搾で搾ったと公式に書かれているものに絞りました。
※香りの強さは、メーカー公式の焙煎の説明(浅煎り・深煎りなど)をもとにした相対的な目安です。感じ方には個人差があります。
※商品お買い求めの際は、店舗や公式サイトにて最新の取り扱い状況・原材料・価格などをご確認ください。
ごまの産地について
今回紹介するごま油は、いずれも「国産ごまを使用」と表示された商品ではありません。
日本で使われるごまは、ほとんどが輸入です。2021年に国内で消費されたごまは約15万トン。これに対して、国産ごまの収穫量は約40トンで、割合にすると0.026%ほどです(九鬼産業の解説による。元の統計は財務省貿易統計・日本特産農産物協会)。ごまは収穫や選別に手間がかかり、ほとんどの工程で機械化が進んでいないことが、国産が少ない理由とされています。
なお、原材料欄の「食用ごま油(国内製造)」は、日本で搾ったという意味です。ごまの産地を示すものではありません。
| 商品名 | 製法 | 香り | 容量 | 価格目安(税込) | 購入場所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 九鬼 純正胡麻油こいくち | 圧搾・焙煎 | 強い | 600g | 約1,188円 | イオンなど |
| マルホン 太香胡麻油 | 圧搾・浅煎り | おだやか | 450g | 約1,140円 | 成城石井、ベイシアなど |
| マルホン 圧搾純正胡麻油 | 圧搾・焙煎 | 中〜強 | 450g | 約1,030円 | 西友、ライフ、成城石井など |
| 金岩井 純正胡麻油 金口 | 圧搾・焙煎 | 中 | 330g | 約971円 | 東急ストアなど |
| 九鬼 太白純正胡麻油 | 低温圧搾・焙煎なし | ほぼなし | 600g | 約1,191円 | イオンなど |
2.1 九鬼 純正胡麻油こいくち 600g
ごまを強めに煎ってから、圧搾法で搾ったごま油。スーパーで見つけやすい一本です。
- 香りの強さ:★★★★★
- 用途:炒め物・中華料理など香りを活かす料理に最適
- 購入場所:イオンなど、公式オンラインショップ
- 価格目安:1,188円前後
2.2 マルホン 太香胡麻油 450g
浅く煎ったごまを、化学溶剤を使わずに圧力だけで搾ったごま油です。香りはおだやかで、和食にもなじみます。
- 香りの強さ:★★☆☆☆
- 用途:冷奴、おひたし、和え物など、ごまの香りを控えめに添えたい料理に
- 購入場所:成城石井、ベイシアなど(ネットスーパーを含む)
- 価格目安:1,140円前後
2.3 マルホン 圧搾純正胡麻油 450g
圧力だけでじっくり搾った、マルホンの基本のごま油です。ごまの香りが豊かで、炒め物にも和え物にも使いやすい一本です。
- 香りの強さ:★★★★☆
- 用途:炒め物、ナムル、スープなど毎日の料理に
- 購入場所:西友、ライフ、成城石井など(ネットスーパーを含む)
- 価格目安:1,030円前後
2.4 金岩井 純正胡麻油 金口 330g
岩井の胡麻油の純正胡麻油です。職人がごまをほどよく煎り、有機溶剤を使わない圧搾製法で搾っています。
- 香りの強さ:★★★☆☆
- 用途:中華料理、ナムル、炒め物の仕上げに
- 購入場所:東急ストアなど(ネットスーパーを含む)
- 価格目安:971円前後
2.5 九鬼 太白純正胡麻油 600g
ごまを煎らずに、低温圧搾法で搾ったごま油です。色も香りもほとんどないので、素材の味を邪魔しません。
- 香りの強さ:★☆☆☆☆
- 用途:揚げ物、ドレッシング、お菓子づくりに
- 購入場所:イオンなど(ネットスーパーを含む)
- 価格目安:1,191円前後
2.6 +α もっとこだわるなら「一番搾り」
スーパーの5本は、どれも圧搾で搾ったごま油です。さらにこだわるなら、最初に搾った油だけを使う「一番搾り」のごま油もあります。通販や自然食品店が中心ですが、本物志向で選びたい方に向けて別の記事でまとめました。
▶ 本物志向のごま油の見分け方|原材料と製法で迷わない|おすすめ5選
坂ノ途中の一番絞りごま油(275g)も、圧搾法で一度だけ搾ったごま油です。坂ノ途中は、有機野菜の定期宅配でも知られるブランドです。
▶ オーガニック野菜宅配&無添加食品通販おすすめ5選
3. 無添加ごま油の選び方
ごま油を健康面から選ぶなら、「体に良い」とされるイメージだけで選ぶのではなく、製法・原材料・保存のしやすさを確認するのがおすすめです。安全性を重視したい方は、まず「ごま」または「食用ごま油」だけで作られているか、圧搾製法か、開封後に使い切りやすい容量かを見て選びましょう。
3.1 圧搾製法や一番搾りなど製法の確認

圧搾(あっさく)とは、化学溶剤を使わず、圧力だけでごまから油を搾る方法です。ただし「純正ごま油」と書かれていても、圧搾した油に精製ごま油を配合している商品もあります。パッケージだけでは分かりにくいので、メーカー公式サイトの製法の説明もあわせて確かめると確実です。
- 一番搾り:最初に搾った油だけを使うこと
- 低温圧搾:ごまを煎らずに、低い温度で搾ること。太白ごま油に多い製法です
「圧搾」や「無添加」などの記載があるかを確認しましょう。
3.2 原材料表示で添加物の有無をチェック
原材料欄をチェックすることで、無添加かどうかがすぐにわかります。
- 「ごま」または「食用ごま油」のみ記載:無添加の可能性大
- 「酸化防止剤」「香料」などの記載:添加物が使用されている
気になる場合は、メーカーの公式サイトや問い合わせも活用しましょう。
3.3 容器の材質(瓶やPET)による保存性の違い
ごま油は酸化しやすいため、容器の材質も意外と重要です。
| 容器の種類 | 特徴 | 保存性 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 瓶 | 遮光性・密閉性が高く酸化を防ぐ | ◎ | 重く割れやすい |
| PET | 軽量で扱いやすいが光を通しやすい | ◯ | 開封後は早めに使い切る |
| 缶 | 業務用に多く、保存性が極めて高い | ◎ | 個人用にはやや多すぎることも |
PET容器のものは、開封後は早めに使い切りましょう。保存は、光の当たらない涼しい場所で。

4. 無添加ごま油を使ったおすすめレシピ
4.1 ごま油香る冷奴(使用油:マルホン 太香胡麻油)
- 浅煎りのおだやかな香りが、豆腐の風味を引き立てる
【材料(1人分)】
冷奴:1丁
マルホン 太香胡麻油:小さじ1
醤油:少々
鰹節・ねぎ:適量

4.2 無添加ごま油のナムル(使用油:マルホン 圧搾純正胡麻油)
- 香り強めで副菜にぴったり。作り置きOK!
【材料(2〜3人分)】
もやし:1袋
にんじん:1/2本
マルホン 圧搾純正胡麻油:大さじ1
塩・にんにく:適量
冷蔵で3日ほど保存可能。お弁当や常備菜におすすめ。

4.3 香ばしいごま油の炒飯(使用油:九鬼 こいくち)
- 炒め料理には香りが強いタイプが◎
【材料(2人分)】
ごはん:茶碗2杯
卵:1個
九鬼 純正胡麻油:大さじ1
ネギ・ベーコン:適量
塩・こしょう:少々
仕上げにごま油をひとまわしすることで、香りとコクがアップ。

5. まとめ
5.1 無添加ごま油は「原材料」と「製法」で選ぶ
- 原材料が「ごま」だけのものを選ぶ
- 公式サイトで「圧搾」と明記されているかを見る
- スーパーで買えるものなら、使い切ったときに買い足しやすい
5.2 スーパーで手に入る無添加ごま油を活用して、毎日の料理をより美味しく

健康を意識してごま油を選ぶなら、毎日使いやすい定番タイプから試すのがおすすめです。
今回の5本は、いずれもスーパー(ネットスーパーを含む)で取り扱いを確認した商品です。店舗によって品ぞろえは違うので、見当たらないときはネットスーパーや通販も使えます。
5.3【迷ったら、これ】
✔ 香りしっかり・炒め物メイン → 九鬼 純正胡麻油こいくち(強めに煎った濃口)/ マルホン 圧搾純正胡麻油(毎日の基本)
✔ やさしい香り・和食や冷菜に → マルホン 太香胡麻油(浅煎り)/ 金岩井 純正胡麻油 金口(ほどよい焙煎)
✔ クセなし・揚げ物やお菓子に → 九鬼 太白純正胡麻油(煎らずに低温圧搾)
まずは1本、気になるごま油を試してみてください。
料理がもっと楽しくなるはずです。

