チーズは日々の食卓に欠かせない存在ですが、市販のチーズには保存料や着色料などの添加物が含まれていることがあります。健康を気にする方や小さなお子さんがいる家庭では、できる限り無添加のチーズを選びたいと考える人も多いでしょう。
そこで、「スーパーで買える無添加チーズ」に注目し、選び方のポイントやおすすめ商品、日常生活への取り入れ方までをわかりやすく解説します。安心・安全なチーズを選ぶためのガイドとしてぜひご活用ください。
1. 無添加チーズとは?
チーズの中でも、無添加のものは特に素材の風味や安全性が重視されます。まずは基本的な知識として、無添加チーズとは何かを解説します。

1.1. ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い
- ナチュラルチーズ:乳を発酵・熟成させて作られた自然なチーズ。種類が豊富で、モッツァレラ、カマンベール、チェダーなどが含まれます。
- プロセスチーズ:ナチュラルチーズを加熱・乳化して加工したもの。保存性が高く使いやすい反面、乳化剤などの添加物が含まれていることが多いです。
ナチュラルチーズの方が無添加である可能性が高く、成分もシンプルです。
1.2. チーズに含まれる主な添加物とその影響
一般的な市販チーズに含まれる添加物には以下のようなものがあります:
添加物名 | 用途 | 健康への懸念点 |
---|---|---|
ソルビン酸 | 保存料 | 腸内環境への影響や発がん性の可能性(※1) |
カロチノイド色素 | 着色料 | アレルギー反応の可能性 |
リン酸塩(乳化剤) | 食感の安定 | ミネラル吸収阻害 |
Q3.食品添加物は食べても安全なのですか?
出典:厚生労働省ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 食品 > 食品添加物 > よくある質問(消費者向け)
→食品添加物については、下記のような方法で安全性を確認しています。
食品添加物の安全性評価は、リスク評価機関である食品安全委員会が行います(食品健康影響評価)。具体的には、動物を用いた毒性試験結果等の科学的なデータに基づき、
各食品添加 物ごとに、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」(ADI)が設定されます。
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1.3. 無添加チーズを選ぶメリット
- 健康的な食生活の実現:余計な化学物質を避けることでより健康に。
- 自然な味わい:素材そのものの風味が際立ちます。
- アレルギーリスク軽減:不要な成分を排除することで、家族全員が安心して食べられます。
2. スーパーで買える無添加チーズのおすすめ:3つ
ここでは、全国のスーパーやオンラインで手に入る無添加チーズを紹介します。いずれも人気と信頼性のある商品です。
※商品お買い求めの際は、店舗や公式サイトにて最新の取り扱い状況・原材料・価格などをご確認ください。
2.1. 雪印北海道100 カッテージチーズ
- 特徴:北海道産生乳100%使用。クセがなくさっぱりとした味わいで、低脂肪・高タンパク。ダイエット中や健康を意識する方に人気です。
- 原材料:生乳、食塩のみ。添加物不使用。
- 用途:サラダ、ヨーグルト代わり、パンのトッピング、スムージーなど幅広く使えます。
- 参考価格:約600円前後/200g
- 購入先:全国のスーパー(イオン、イトーヨーカドー、ライフ、西友など)やオンラインストア
2.2. よつ葉 北海道十勝シュレッドチーズ
- 特徴:北海道産の生乳を100%使用し、保存料・着色料・セルロース不使用。ナチュラルチーズ本来の濃厚な風味ととろけやすさが特徴です。
- 原材料:生乳、食塩
- 用途:ピザ、グラタン、トースト、オムレツ、パスタなど加熱料理に最適。
- 参考価格:約2,500円前後/1kg
- 購入先:全国のスーパー(イオン、ヨーカドー、ライフなど)やAmazon、楽天などの通販サイト
2.3. 明治北海道十勝カマンベールチーズ(切れてるタイプ)
- 特徴:クセが少なく食べやすいカマンベールチーズ。ナチュラルチーズ100%使用で、保存料・乳化剤などの添加物は一切使用されていません。6個にカットされており、取り分けや保存も便利です。
- 原材料:生乳、食塩
- 用途:そのまま、ワインのお供に、クラッカーに添えて、お弁当にも。
- 参考価格:約500円前後/90g
- 購入先:全国のスーパーおよび主要オンラインショップ
3. 無添加チーズの選び方ガイド
3.1. 原材料表示のチェックポイント
- 「生乳」「食塩」のみなど、シンプルな材料が基本。
- 添加物名(保存料・乳化剤・着色料など)が含まれていないか確認を。
3.2. 避けたい添加物とその理由
添加物 | 理由 |
---|---|
ソルビン酸 | 腸内環境に影響。過剰摂取でリスクあり。 |
リン酸塩 | カルシウム吸収を妨げる可能性。 |
合成着色料 | アレルギーや子どもの行動変化との関連あり(※2) |
3.3. 用途別のおすすめチーズ
- 料理用:よつ葉シュレッドチーズ(溶けやすく加熱に◎)
- おやつ用:モッツァレラ(そのままでもOK)
- サラダ用:カッテージチーズ(ヘルシーで淡白)
4. 無添加チーズの活用アイデア
無添加チーズは日常のさまざまなシーンで活用できます。ここでは簡単に試せる使い方をご紹介します。
4.1. 朝食に取り入れる
- トーストにシュレッドチーズをのせて焼くと、香ばしい朝食に。
- スクランブルエッグに加えると、濃厚でまろやかな味に。
4.2. おやつや軽食に
- モッツァレラチーズは小分けで持ち歩きやすく、お子さまにも◎
- クラッカーにカマンベールをのせれば、手軽なおつまみに。
4.3. サラダや副菜に
- カッテージチーズをサラダにトッピングすると、高タンパクで満足感もアップ。
- パルミジャーノを削ってかけるだけで、風味豊かなサイドメニューに。

5. 無添加チーズに関するよくある質問(Q&A)
無添加チーズを選ぶ際によくある疑問をまとめました。
Q1. 「無添加」と書かれていないチーズでも安全なものはありますか?
A. はい。商品によっては、原材料が非常にシンプルでも「無添加」と表記されていない場合があります。重要なのは原材料表示の確認です。「生乳・食塩のみ」と記載されていれば、ほぼ無添加と考えて差し支えありません。
Q2. 小さい子どもに食べさせるなら、どの無添加チーズがいい?
A. カッテージチーズやモッツァレラチーズは、クセが少なく塩分も控えめなのでおすすめです。やわらかい食感で誤嚥のリスクも少なく、離乳食にも応用しやすいです。
Q3. チーズを毎日食べても大丈夫?
A. 食べる量とバランスが大切です。無添加チーズはたんぱく質やカルシウムが豊富ですが、脂質も含まれます。1日あたり20〜30g程度を目安に、野菜や穀物と組み合わせた食事がおすすめです。
6. まとめ
無添加チーズの魅力や選び方、活用法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
日常の中で“安心して食べられるもの”を選ぶことは、健康や家族の笑顔につながる大切な一歩です。
ここでは、記事全体のポイントを振り返りながら、無添加チーズを取り入れる際のヒントを再確認してみましょう。

6.1. 無添加チーズを選ぶ際のポイント
- 原材料が「生乳」「食塩」などシンプルかどうかをチェック
- 添加物(保存料・着色料・乳化剤など)が含まれていないことを確認
- 用途に合わせて適したチーズを選ぶ(加熱用、サラダ用、おやつ用など)
6.2. 安心・安全なチーズで健康的な食生活を
無添加チーズは、素材本来の味わいを楽しみながら、体にもやさしい食生活を実現できる理想的な食品です。スーパーで手に入る商品にも、品質の高い無添加チーズはたくさんあります。
まずは原材料表示を見て、一つお気に入りの無添加チーズを選んでみてください。そして、朝食やおやつ、料理のひと工夫として、日々の暮らしに取り入れてみましょう。
小さな選択が、家族の健康と安心につながります。今日からはじめる“チーズのある豊かな食卓”、その第一歩を、無添加チーズで踏み出してみませんか?