クレンジングミルクだと落ち切らない気がする
毛穴汚れが残るような…
そんな悩みを感じたことがあるなら、クレンジングオイルが向いている可能性があります。
落としやすさと心地よさのバランスから、選ぶ人がじわっと増えているタイプです。
この記事では、乾燥を防ぎながら心地よく使えるオイルの選び方と、人気のクレンジングオイル5選を紹介します。
使い方のコツや乳化のポイントもまとめているので、これから選ぶ方の参考になれば幸いです。
1. 「オイルでのクレンジング」の理解を深める

オイルでのクレンジングは「落とす力」が高い分、肌質や使い方によっては乾燥の原因になることも。だからこそ、自分に合うかどうかの見極めが大切です。
以下のような悩みがある方には、特にオイルタイプがおすすめです。
- 濃いメイクを一度でしっかり落としたい
- 毛穴の黒ずみや詰まりが気になる
- W洗顔不要で時短ケアしたい
ポイントは、乳化のしやすさと必要なうるおいを守る処方です。
1.1 オイルはなぜ毛穴に効く?
毛穴汚れの正体は、皮脂・古い角質・メイク残りが混ざった複合汚れです。これらは油性の汚れのため、水やジェルでは落ちにくいのが難点。
オイルは油分に似た成分を含むため、皮脂や角栓としっかりなじみ、なじませることで汚れを浮かせやすいとされています。
角栓の構造と組成を詳しくみていくと、角栓は、皮脂腺から出た皮脂が剥離した角層(タンパク質)と混じり合った複合汚れ。
出典:花王TOP > イノベーションのDNA > 新しい角栓除去の洗浄技術 鼻の頭だけじゃなかった?花王独自の解析からわかった角栓の真実
1.2 乾燥・敏感肌がオイルで失敗しやすい理由
「オイルでのクレンジングは=乾燥する」と思っている方も多いかもしれません。
実は、乾燥や肌荒れの原因は、以下の3つが重なったときに起こりやすくなります。
- 強い洗浄力で必要な皮脂まで除去
- クレンジング中に摩擦をかかる
- 乳化が不十分で汚れが肌に残る
このような失敗を防ぐには、乾燥しにくい処方と正しい使い方がカギとなります。
1.3 乾燥しないオイル選びの3つの軸
肌に優しいオイルを選ぶために、注目すべきは次の3点です。
- 必要な皮脂を残せる処方か
- 界面活性剤の強さと種類(敏感肌は非イオン系などマイルドな成分が安心)
- 香りやテクスチャーが好みに合っていて、毎日使い続けやすいか
1.4 向いている人・向いていない人 — 相性診断してみよう
オイルでのクレンジングは、強い洗浄力だけが特徴ではありません。
「汚れと素早くなじむ性質」があるため、メイクの濃さ・皮脂量・毛穴悩みのタイプによって相性が大きく変わります。
ここでは、どんな人に向いているのか、逆に注意したい肌質や使い方のポイントを整理しておきます。
✔ 向いている
- □ ウォータープルーフメイクを落としたい
- □ 毛穴汚れ・角栓ケアをしたい
- □ ミルク・ジェルでは物足りない
上のチェック項目に当てはまる方は、クレンジングオイルとの相性が良いケースが多いです。
オイルはメイクや皮脂などの油性汚れと馴染みやすく、短い時間でも効率よくオフできるため「ポイントメイクが落ちにくい」「帰宅後すぐに落としたい」という人にフィットしやすいと考えます。
⚠ 向いていない方/注意が必要な方
- □ とくに乾燥しやすい/皮脂膜が弱い
- □ 油膜感が残る使用感が苦手
- □ 乳化やすすぎが丁寧にできないと感じる
上のチェック項目に当てはまる方は、クレンジングオイルはあまり合っていないかも。
クレンジングオイルは油性の汚れと馴染みやすい一方で、乳化とすすぎが不十分だと肌に残りやすい場合があります。
乾燥しやすい肌質の方や、季節によって調子が揺らぎやすい時期は、ミルク・リキッドクレンジングのほうが快適に使えるかもしれません。
▶ ミルククレンジングおすすめランキング|肌にやさしい5選&選び方のコツ
2. 失敗しない使い方
どんなに良いオイルでも、使い方次第で逆効果になることもあります。ポイントは摩擦を避けて、しっかり乳化することです。
2.1 摩擦を減らすための手順
「こする」のではなく、「浮かせて流す」イメージを意識しましょう。
- 乾いた手と顔に使用する
- 力を入れず、優しくなじませる
- ぬるま湯を少しずつ加えて乳化する
- なじませて指が軽くなったらすすぐ。洗顔は必要に応じて行う
2.2 毛穴詰まり対策になる乳化のコツ

乳化とは、オイルと水が混ざり合い、汚れを抱え込んでくれるプロセスです。
クレンジングオイルに水を加えて大丈夫?!
「乾いた肌に使用してください」って使い方に書いてあるけど…
と、驚く方もいるかもしれません。
実はオイルのまま洗い流そうとすると、油は水を弾くため汚れが肌に残りやすいとされています。
取り込んだメイク汚れや皮脂が浮き切らないまま残ると、毛穴詰まり・くすみ・黒ずみの一因になる可能性も。
だからこそ、
オイルを水となじませてミルク状にする=乳化
という工程が推奨されています。
乳化によってオイルが水と混ざりやすい状態になり、汚れを抱えたまま洗い流しやすくなるというわけです。
☑ オイルクレンジング|乳化の手順
- ぬるま湯を少しずつ加える
- 指先の感触がスルッと軽くなれば成功のサイン
- 十分に乳化できれば、毛穴汚れを浮かせ洗い流しやすくなります
2.3 ダブル洗顔は必要?
商品によって異なるので、下記のような目安で必要/不必要を選択するといいかもしれません。
- ヌルヌル感が残るのが気になる → 洗顔を追加するのが良い
- すっきり感がある → 洗顔はしなくてOK
肌状態や好みに応じて調整しましょう。
3. おすすめクレンジングオイル|5選
ここでは、肌へのやさしさ・使い心地・価格のバランスに優れたクレンジングオイル5品を厳選して紹介します。
選定にあたっては、成分のシンプルさや肌への負担の少なさ、洗浄力とつっぱり感のバランス、価格の現実性、そして毎日気持ちよく使えるかという視点を重視しました。
※商品お買い求めの際は、店舗や公式サイトにて最新の取り扱い状況・原材料・価格などをご確認ください。
| 商品名 | タイプ | こんな人に | 香り | 落ち具合 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| アンナトゥモール ナチュラルオイルクレンジング | 植物オイル | 敏感肌・乾燥が気になりやすい | 精油系のやさしい香り | 中〜高 | 約3,000円 / 150ml |
| MIMURA(ミムラ) クレンジングオイル | 植物オイル+セラミド | 落としつつ乾燥は避けたい/しっかりメイク派 | シトラス系 | 高(なじませやすい) | 約3,500円 / 150ml |
| トリロジー クレンジングオイル | 自然派 × 洗浄力高め | 角栓・毛穴汚れを洗い流したい | ナチュラル系 | 高 | 約4,000円 / 100ml |
| ファンケル マイルドクレンジングオイル | 無添加 × バランス型 | とりあえず迷ったらこれ | 無香料 | 高(スルッと落ちる) | 約2,000円前後 / 120ml |
| クレパシー クリアクレンジングオイル | 炭 × 温感 | 黒ずみ・ザラつきが気になる | シトラス系(天然精油) | 高〜強 | 約2,000円前後 / 200ml |
3.1 ① アンナトゥモール ナチュラルオイルクレンジング 150ml
敏感肌や乾燥が気になる人向け。
天然由来成分でやさしく落とせる。香りも精油系でリラックスでき、つっぱりにくい設計が魅力です。
3.2 ② MIMURA(ミムラ) クレンジングオイル 150ml
「しっかり落としたいけれど、乾燥はさせたくない」という大人肌向けに作られたクレンジングオイル。
数種類の植物オイルとセラミドを組み合わせた処方で、メイクや皮脂汚れをきちんとなじませながら、洗い上がりのつっぱり感をおさえた設計です。
お風呂場でも使いやすいテクスチャで、W洗顔不要・マツエクOK(一般的なグルーの場合)という点も、時短ケア派にはうれしいポイント。
3.3 ③ トリロジー クレンジングオイル 100ml
自然派ながら洗浄感もあり、毛穴の黒ずみ・角栓ケアに使われることが多いタイプです。
ベタつきが残らず、ダブル洗顔との相性も良好。
3.4 ④ ファンケル マイルドクレンジングオイル 120ml
初めてのオイルにもおすすめな万能タイプ。
落ち・価格・肌へのやさしさのバランスが良く、美容サイトなどでも高評価も多数。
3.5 ⑤ クレパシー クリアクレンジングオイル 200ml
角栓汚れになじみやすい処方が特徴。黒ずみやザラつきが気になる方から選ばれています。シトラス系(天然精油)の香りで、気分まで軽くなるような心地よさがあります。
① 黒ずみ・詰まり → トリロジー or クレパシー
② 乾燥しやすい → アンナトゥモール
③ 初めてなら失敗しにくい軸 → ファンケル
④ 時短・お風呂場でも使いたい → MIMURA
4. Q&A|クレンジングオイルのよくある質問
Q1. クレンジングオイルは毎日使っても大丈夫?
A. 肌に合った処方を選び正しい使い方をすれば、毎日使用しても問題ありません。ただし、乾燥が気になる季節や肌の調子が不安定な時は、ミルクやリキッドタイプと使い分けるのもおすすめです。
ミルククレンジングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ。
▶ミルククレンジングおすすめランキング|肌にやさしい5選&選び方のコツ
Q2. 濡れた手や顔に使ってもいいですか?
A. 使用開始時は「乾いた手・乾いた顔」が原則です。
乳化は メイクや皮脂と充分になじませた後のプロセス なので、最初から濡れていると落とす前に乳化が起きてしまい、洗浄力を発揮できません。
最後の工程で少量の水を加えて乳化させるのは正しい使い方です。
Q3. クレンジングオイル後に肌がつっぱるのはなぜ?
A. 洗浄力が強すぎたり、乳化が不十分で汚れが肌に残っている可能性があります。また、必要な皮脂まで落としてしまうとバリア機能が低下し、乾燥や赤みの原因になることも。つっぱりを感じたら、よりマイルドな処方に切り替えるのがおすすめです。
Q4. 毛穴汚れに即効性はありますか?
A. 1回の使用でもすっきり感を得られる場合もありますが、毛穴汚れや黒ずみは日々の蓄積が原因のため、週数回〜継続的なケアが必要です。無理にこすらず、正しく乳化することが何より重要です。
乳化についてはこちらの章を。
Q5. オイル=ニキビの原因にならない?
A. 「オイルは毛穴を詰まらせやすい」というイメージがありますが、必ずしも悪いとは限りません。製品によっては、皮脂となじみやすい処方によりメイク汚れや皮脂を浮かせやすいタイプもあります。
ただし、洗い残しや強い摩擦は肌負担につながり、結果的にニキビ悪化の一因となることも。
1. こすらず優しくなじませる
2. 乳化を丁寧に行う
3. すすぎを十分に
この3つを意識すると安心です。
5. まとめ

オイルクレンジングは、毛穴汚れや濃いメイクを落としやすいのが大きな特徴です。
正しく使うと、すっきり洗い上がる一方で、乾燥が気になる方でも使い心地が軽く感じられることがあります。
ただし、乾燥しやすい肌や摩擦が気になる場合は、リキッドやクリームタイプのほうが心地よく使えることも。
肌質や仕上がりの好みで選ぶと、自分に合ったクレンジングを見つけやすくなります。
▶ クレンジングと洗顔、どっちが大事?役割・違い・使い分けを徹底解説
自分の肌質やライフスタイルに合ったクレンジングを選んで、毎日のスキンケアをより快適に、心地よく続けていきましょう。