健康志向の高まりとともに、日用品の「成分」に目を向ける人が増えてきました。とくに口に入れる歯磨き粉は、成分によっては体への影響も心配になるもの。
なるべく添加物の少ない歯磨き粉を使いたい
ドラッグストアで手軽に買える無添加タイプが知りたい
そんな声にお応えして、この記事では無添加歯磨き粉の選び方とおすすめ商品をご紹介。
ナチュラル派にも安心な選択肢をまとめました。
1. 無添加歯磨き粉とは?避けたい成分とその理由

1.1 一般的な歯磨き粉に含まれる添加物
市販の多くの歯磨き粉には、泡立ちをよくしたり保存性を高めたりするために、以下のような合成添加物が含まれています:
- ラウリル硫酸ナトリウム:泡立ちを良くするが、粘膜刺激が強い
- パラベン類:防腐剤。アレルギーの原因になることも
- 人工甘味料(サッカリンNaなど):甘味付けだが、過剰摂取による健康リスクも
- 合成香料・着色料:見た目や香りを良くするが刺激やアレルギーの原因になることが
1.2 無添加歯磨き粉が選ばれる理由
これらの成分を避けることで、刺激や副作用のリスクを減らし、子どもからお年寄りまで幅広い層が安心して使える製品となります。また、環境配慮型の商品も多く、サステナブルな選択肢としても注目されています。
2. ドラッグストアで手に入る|無添加歯磨き粉のおすすめ5選+1
無添加歯磨き粉はネット通販だけでなく、身近なドラッグストアでも手に入ります。以下に代表的な商品を紹介します。
まずは一覧表から。
※ご希望店舗でのお取扱いについては、事前にご確認ください。
| 商品名 | 特徴 | 主な成分 | 価格(目安) |
|---|---|---|---|
| シャボン玉石けん 薬用せっけんハミガキ | 合成界面活性剤・防腐剤不使用。石けんベースで低刺激。 | 炭酸Ca、石けん素地、ハッカ油、ユーカリ油 | 約616円(税込・80g) |
| パックスナチュロン 石けんはみがき | 100%天然由来。やさしい泡立ちで、自然な使用感。 | 炭酸Ca、シリカ、石けん素地、カラギーナン | 約462円(税込・120g) |
| arau.(アラウ)せっけんハミガキ | フッ素・着色料・香料不使用。家族全員で使える。 | 炭酸Ca、グリセリン、石けん素地、天然精油 | 約418円(税込・120g) |
| 小林製薬 生葉 無研磨タイプ | 歯茎ケア重視。無研磨&低刺激設計。 | 生葉エキス、β-グリチルレチン酸、濃グリセリン | 約1,000円(税込・95g) |
| オーラルピース クリーン&モイスチュア | 飲み込んでも安心の食品グレード設計。高齢者や子どもにも◎。保湿+殺菌を両立。 | ネオナイシン-e®、グリセリン、精油 | 約1,320円(税込・85g) |
| HA-118(は・いい歯) | フッ素・研磨剤・合成成分すべて無添加。歯の再石灰化&口内トラブルケアに特化。 | ヒドロキシアパタイト、乳酸菌、キシリトール、精油 | 約1,000円(税込・30g) |
2.1 シャボン玉石けん 薬用せっけんハミガキ 80g
- 特徴:合成界面活性剤・防腐剤・フッ素不使用。無添加石けんを発泡剤として使用。
- 成分:炭酸Ca、水、グリセリン、シリカ、石けん素地、ハッカ油、ユーカリ油
- 価格:約616円(税込)
2.2 パックスナチュロン 石けんはみがき 120g
- 特徴:100%自然由来成分、合成成分不使用。ナチュラルで穏やかな使用感。
- 成分:炭酸Ca、シリカ、石けん素地、カラギーナン、天然精油
- 価格:約462円(税込)
2.3 arau.(アラウ)せっけんハミガキ 120g
- 特徴:家族で使えるやさしさ。香料・着色料・フッ素不使用。
- 成分:石けん素地、炭酸Ca、グリセリン、ハッカ油、ユーカリ油
- 価格:約418円(税込)
2.4 小林製薬 生葉 無研磨タイプ 95g
- 特徴:歯周病ケアに特化。無研磨設計で歯と歯茎にやさしい。
- 成分:生葉エキス、β-グリチルレチン酸、濃グリセリン
- 価格:約1,000円(税込)
2.5 オーラルピース クリーン&モイスチュア 80g
- 特徴:食品レベルの成分で飲み込んでも安心。高齢者や子どもにもおすすめ
- 成分:植物発酵エキス、グリセリン、乳酸菌由来成分など
- 価格:約1,320円(税込)
※一部ドラッグストア、伊勢丹・BEAMS・クレヨンハウス・アーバンリサーチ・GoodDesignStoreTOKYO・東急ハンズで取扱い、または公式通販で購入可
3.6 【通販限定】 HA-118(は・いい歯)|無添加&機能性も抜群
基本的に無添加歯磨きには、どうしても口臭、虫歯ケアなどを諦めがちです。
そんななか「HA-118(は・いい歯)」は、ネット通販でしか購入できませんが、
完全無添加・フッ素不使用でありながら、口臭・虫歯・歯周病ケアにも対応した多機能タイプなんです。
- 特徴:ヒト由来の乳酸菌や天然由来成分を使用し、フッ素・研磨剤・合成界面活性剤・防腐剤すべて無添加。再石灰化を促すヒドロキシアパタイトを高配合し、虫歯・口臭・歯周病まで幅広くケアできる薬用歯磨き粉。
- 成分:ヒドロキシアパタイト、グリチルリチン酸2K、乳酸菌(殺菌)、キシリトール、精油(ペパーミントなど)
- 価格:約1,000円(税込・30g)
▶ 無添加なのに口臭・虫歯・歯周病ケアにも対応した HA-118(は・いい歯)を公式サイトでチェックする
3. 無添加歯磨き粉の選び方|3つのポイント
無添加歯磨き粉と一口にいっても、実際には成分や使用感、目的によってさまざまな種類があります。いざ選ぼうとすると「どれが自分に合っているのか分からない」と感じる方も。
ここでは、失敗しないためのチェックポイントや、自分のライフスタイル・お口の悩みに合ったアイテムを見つけるためのヒントを紹介します。成分表示の見方から、使用感、用途別の選び方まで、無添加初心者でもわかりやすく解説します。
3.1 成分表示をチェックしよう
- 添加物(ラウリル硫酸Na、パラベンなど)の記載がないか確認
- 「石けん素地」「天然精油」などの表示があれば比較的安心
3.2 研磨剤やフッ素の有無
- 知覚過敏の方や子ども向けには「フッ素無配合」「研磨剤不使用」が◎。
3.3 香りや泡立ちの使用感もチェック
- 泡立ち少なめ=効果が低いわけではありません
- ハッカ系の香りなど、好みに合うか確認を

4. よくある質問|Q&A
Q1. 無添加歯磨き粉は泡立たないけど、ちゃんと磨けるの?
A. はい、泡立ちは少なくても汚れはしっかり落ちます。
泡立ちは見た目の使用感であって、洗浄力とは直接関係しません。
Q2. フッ素って避けたほうがいいって聞きますが、虫歯予防になるのはなぜ?
A. フッ素は歯を強くし、虫歯菌の働きを抑える効果があります。
そのため歯科医師会なども虫歯予防に推奨していますが、体内に取り込みすぎると健康への影響(フッ素症など)が出ることも。
「フライパンに使われるフッ素=環境ホルモンが心配」という声もありますが、歯みがきに使われるフッ素は別物です。ただし不安がある方は、ヒドロキシアパタイトなどを使った無添加歯磨き粉を選ぶのも安心な選択です。
▶ 参考:日本歯科医師会|フッ素の正しい使い方
▶ 関連:石けん歯みがき粉は体に悪い?無添加でも注意したい4つのデメリットと選び方
Q3. 無添加って本当に安全?
A. 無添加歯磨き粉は、一般的な歯みがき粉と比べて、成分面で安心できる選択肢です。
ただし、「何が無添加か」は製品によって異なるため、完全に手放しで安全とは言い切れません。
たとえば「防腐剤無添加」でも「合成界面活性剤は使用」など、一部だけ無添加の場合もあります。
だからこそ、成分表示を確認したり、信頼できるメーカーの商品を選ぶことが大切です。
本記事で紹介している商品は、いずれも添加物を極力避けた製品を厳選していますので、
「できるだけやさしいものを選びたい」という方には安心して使っていただけます。
5. まとめ

無添加歯磨き粉は、体にやさしいだけでなく、環境にもやさしい選択肢です。合成成分や過剰な化学物質を使わない製品は、排水として自然に流れる際の環境負荷を減らすことにもつながります。また、リサイクル可能なパッケージを採用するメーカーも多く、エシカル消費の一環として注目されています。
「自分のため」だけでなく、「未来のため」「地球のため」にも、毎日の歯磨きからできることは意外とたくさんあります。ドラッグストアで手に入る手頃な無添加歯磨き粉を選ぶことが、実はサステナブルな行動の第一歩かもしれません。
小さな選択が、大きな変化を生む。
今日から、無添加というやさしい選択を生活に取り入れてみませんか?