寿司と聞くと「炭水化物が多そう」「ダイエット中は避けたほうがいいのでは?」と思われがちですが、実は寿司は高タンパク・低脂質なメニューに変身させることができます。ネタの魚介類は栄養価が高く、筋肉づくりに欠かせないタンパク質を多く含んでいます。ネタの選び方と食べ方を工夫すれば、筋トレやダイエット中でも安心して食べられるヘルシーな食事になります。
寿司の栄養バランスとタンパク質の重要性
タンパク質は筋肉や内臓、皮膚、髪などの材料になる大切な栄養素で、筋トレ中はもちろん、ダイエット中でも代謝を維持するために欠かせません。寿司はネタからタンパク質を、シャリから炭水化物を摂取できるうえ、海苔や一部のサイドメニューからビタミン・ミネラルも補えます。栄養バランスのとれた和食として、うまく活用すれば日々の食生活をサポートしてくれるんです。
筋トレやダイエット中に寿司を選ぶメリット
高タンパク・低脂質のネタが豊富で、消化も良く、トレーニング後のリカバリー食として最適です。また、バリエーションが豊富で飽きずに続けられる点もポイント。シャリの量を調整するなど、糖質コントロールも比較的簡単です。サイドメニューとの組み合わせによって、さらに栄養価の高い食事にできます。
寿司ネタ別タンパク質ランキング(1貫あたり)
順位 | ネタ | タンパク質量 |
---|---|---|
1位 | 甘エビ寿司 | 約6.5g |
2位 | マグロ寿司 | 約5.8g |
3位 | サーモン寿司 | 約5.0g |
4位 | ブリ寿司 | 約4.8g |
5位 | 鯛寿司 | 約4.7g |
注目ポイント
甘エビは小ぶりながら高タンパクで、低脂質・低カロリー。ダイエット中でも安心です。マグロ寿司は赤身で脂肪が少なく、BCAAも豊富で筋トレ後の回復に最適。サーモンは脂質もあるため腹持ちがよく、アスタキサンチンによる抗酸化作用も期待できます。ブリや鯛は良質なたんぱく質を含み、栄養価のバランスも優秀です。
目的別おすすめ寿司ネタ
寿司を食べる目的は人それぞれ。筋肉を増やしたい人、脂肪を減らしたい人、バランスのとれた食事をしたい人など、状況に応じて選ぶべきネタも変わってきます。ここでは、目的別におすすめのネタをピックアップしてご紹介します。あなたの目的に合ったネタを見つけてみましょう。
筋トレ・増量期向けネタ
・まぐろ赤身:高タンパク・低脂質で筋肥大に最適
・サーモン:オメガ3や抗酸化成分も豊富
・ぶり:良質な脂質も取れてボリューム◎
ダイエット・減量期向けネタ
・甘エビ:高タンパクで低カロリー
・まだい:脂肪分が少なく夜にもおすすめ
・ひらめ(えんがわ):あっさり系で食べやすい
バランス重視のネタ選び
・アジやイワシ:青魚系でEPA・DHAも取れる
・ホタテ:ミネラルが豊富、体に優しい
・うなぎ:栄養価は高いがカロリーに注意して量を調整

寿司で効率よくタンパク質を摂取するコツ
寿司はネタの選び方次第で、タンパク質の補給に非常に優れた食事になりますが、さらに効率よく摂取するにはちょっとした工夫が必要です。ここでは、タンパク質をしっかり取りながら、全体の栄養バランスも整えるためのコツをご紹介します。
シャリの量に注意
糖質を抑えたい方は「シャリ少なめ」「ネタだけ」などのオーダー方法を活用しましょう。最近ではシャリ少なめの寿司を提供する店舗も増えてきています。
軍艦巻き・細巻きの活用
軍艦巻きはネタのボリュームが多く、タンパク質をしっかり摂れるスタイル。細巻きは間食にも向いており、少量でも満足感があります。
サイドメニューで栄養を補う
・味噌汁:大豆タンパクと発酵食品による整腸作用
・茶碗蒸し:卵由来のタンパク質を補える万能サイド
・海藻サラダ:ミネラル・食物繊維でバランスUP

寿司で不足しがちな栄養素と補い方
寿司だけではどうしても不足しがちな栄養素もあります。たとえば、ビタミンCや食物繊維、カルシウム、ビタミンA・Kなどがその一例です。これらを意識的に補うことで、より栄養バランスの良い食事に仕上がります。
- ビタミンC:寿司にはほとんど含まれていないため、デザートにみかんやキウイなどのフルーツを添えると◎。
- 食物繊維:海苔やキュウリ入りの巻き寿司である程度は摂れますが、海藻サラダや野菜の小鉢を追加して補うと良いでしょう。
- カルシウム:小魚や乳製品が少ない寿司では不足しがちなので、小鉢のしらすおろしや豆腐料理を取り入れるのがおすすめです。
- ビタミンK・A:緑黄色野菜がほぼ登場しないため、ほうれん草のお浸しなどをセットにするとバランスが整います。
これらを組み合わせれば、寿司を楽しみながら体に必要な栄養素をしっかりと摂取することが可能です。
寿司ネタの栄養をさらに知りたい方へ
寿司ネタのタンパク質以外の栄養素や、もっと詳しいデータを知りたい方には、以下のような専門サイトもおすすめです。日々の食事選びのヒントにもなりますので、うまく活用してみてくださいね。
・ 文部科学省「食品成分データベース」
・AJINOMOTO タンパク質と健康コラム
まとめ:寿司を賢く選んでタンパク質を摂取しよう

寿司は選び方次第で、ダイエット中でも筋トレ中でも味方になってくれる、理想の高タンパクメニューです。まぐろ赤身やサーモン、甘エビなどを中心に選び、シャリやサイドメニューに少し工夫を加えれば、栄養バランスも完璧に整います。
また、不足しがちな栄養素を意識的に補うことで、より健康的でパフォーマンスを支える食事が実現できます。美味しく、楽しく、体づくりに役立つ寿司ライフをぜひ取り入れてみてください。