今の仕事が体力的に厳しくて、事務職に転職したいな…
そう思って事務職を探し始めると、「営業事務」「一般事務」の求人が目に付くと思いますが、違いがイマイチ分からなくないですか?
事務経験15年以上の私が、経験をもとに違いをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
一般事務、営業事務の共通部分
ひとつずつ説明します。
①企業によって、認識がまちまち
実際に私は、これが分からなくて就職活動のときに苦戦した覚えがあります。
私は、営業事務のメイン業務は「事務」だと思っています。
しかし、企業側は「営業活動もする、事務」と設定していました。
全然違うと思いませんか?
しかし、これくらい違う場合が実際ありましたので、業務内容は面接時に確認必須です。
②けっこう、動きが多い
一般事務、営業事務に共通して言えるのは、アシスト業務が多いです。
一般事務→全員、営業事務→営業さん をアシストするという感じです。
なので、書類受取りで外出したり、商談のための受付・お茶出しを行ったり…意外と席にいない時間も発生します。
③コミュニケーション能力が、必須
②で、「事務はアシスト業務が大半を占める」と書きました。
主体となる人物と意思疎通をうまくとる必要がありますので、ここでコミュニケーション能力は事務処理能力より必要となります。パソコンが凄く使えても、上司の指示をうまく叶えられなかったら意味がありませんよね。
上司と自分は持ちつ持たれつで助け合える関係が作ることで、お互いの仕事がしやすくなります。
一般事務【実例:1件】
一般事務の、実例をご紹介します。
支店一般事務
IT系の企業。東京に本社、地方に営業支店があり、私は支店勤務でした。
本社には500名所属、支店は6人という配置だったので、支店での一般事務は支店全員のアシストをする必要があります。
私の場合は、人事・総務・営業事務と3つの部門の事務業務を担当しました。
・人事→採用、入退出手続き…
・総務→勤怠管理、資産管理、小口現金管理、契約書管理、消耗品補充、電話・郵便対応…
・営業事務→販促資料手配、スケジュール調整、会議準備…
という感じです。
私は1社しか経験していませんが一般事務は、誰かのアシスタント業務という特色が強いと感じました。なので、初心者にオススメです。
一般事務:キャリアアップの道→→→営業、経理、人事、総務など
全部署と関わるので自分の希望で進む道を決められそうです。社内異動、転職と両方でチャンスが広がります。
営業事務【実例:3件】
営業事務の、実例をご紹介します。
1.受注事務
化粧品の注文受注のみ。さすがに受注のみだと手が余っていたので、美容機器故障対応もしていました。
2.受発注事務
化粧品の受発注。法人向けの受注がメインで、提携倉庫さんと毎日連携を取ります。
ときどき、オフィスから少量の出荷手配もします。
発注は、既存商品の在庫が少なくなったら発注を掛けます。在庫が途切れないように過去データをみて、余裕をもって発注します。
製造工場さんにもよって、容器を別で手配しなければならなかったりします。
受注と発注は平行して行います。連絡をお客様とも、製造会社さんとも取る必要があるので営業的役割もあると感じました。
3.営業事務
日用品会社で、受注業務と梱包・出荷業務。
全てオフィス出荷のため、自分たちで出荷データを作り&梱包・出荷作業をしていたので、体力勝負でした。(体力が続かず、半年勤められませんでした。。)
営業事務の実例3つをご紹介しましたが、3つそれぞれ結構ちがっているのがお分かりいただけたでしょうか?
営業事務の場合は特に面接時に業務内容を十分確認することを、おすすめします。
営業事務もアシスタント業務という面がもちろんありますが、自分で進められる部分はけっこうある、という印象です。
営業事務:キャリアアップの道→→→営業、仕入・購買・調達、物流、商品企画・開発、生産管理など
どちらかというと営業的な仕事や、商品関係の仕事へキャリアアップすることができると感じました。
一般事務と営業事務、どっちがいいの?
キャリアアップ方向で比較すると、
どちらの方向へ進んでいきたいか、で決めてもいいですね。
給料でいえば若干、営業事務のほうが高い印象です。
15年事務仕事をしてきて一般事務・営業事務と両方経験してよかった面ももちろんありますが、自分の武器がないと感じたのも事実です。
だから私は簿記を取りました。
しかし、私の例ですが営業事務から→商品・企画開発の方向にも進むことができました。
両方経験してもいいですし、どちらかだけでも全然よいと思います。
やったことは、無駄にはなりません。
どの方向へ進みたいかは、自身で決めることができます。
求人も、いつも同じものが募集されているわけではありません。ご縁・運だったりするので、そのときのめぐり合わせでもあると思います。
読んでくださったあなたによいご縁があるよう、祈っています!