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セネカ「2000年前からローマの哲人は知っていた 死ぬときに後悔しない方法」読書レビュー

2024年4月15日

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セネカ「2000年前からローマの哲人は知っていた 死ぬときに後悔しない方法」読書レビュー

2024年4月15日

イル

40代 | 転職10回 | 病気で休職・退職を経験 | 簿記2級取得 | 経理未経験→会計事務所へ |

転職をするときに、こう考えることはありませんか?「自分はこれからどれだけ会社に対して時間を使うことになるのだろう」

私はそう考えることがあってセネカを知り読んでみたところ、考えが整理されて生きやすくなりました。

会社員として生きるあなた、転職を考えているあなたに読んで貰えたらと思っています。

この記事から分かること

・死ぬことを前もって考えておくことが、よりよく生きることへ繋がる

・自分より「死ぬこと」を長時間、深く考えた先人の考えを知ることができる

今日一日を【人生最後の日と思って過ごすことの大切さが分かる

私が心を動かされたポイントを元に、まとめ解説していきますね

イル

第一章:心構えをする

・死に対する心構えをしておくことが大切

・背景として、哲学者セネカには呼吸器系の持病があった

 そのため、発作が出ると常に「死」を考えざるを得ない場面が多かったことから、死について考える機会が増えていく

セネカが生きていた時代はローマ時代。現代よりも権力者が絶対的な支配力を持っていました。セネカもそんな権力者により自殺を命ぜられ実際自殺にて死を遂げることになります。

そんな時代ですから、セネカは生前に同じような境遇で自殺を余儀なくされる知人を多く目にすることにより「死」を考えざるを得なくなります。(またセネカ自身も呼吸器系の持病で何度も死にかけていることも「死」について考える要因になっています)過酷すぎる…

そんな時代や状況だったため死に対して前もって心づもりをしておくことの大切さが語られています。

第二章:恐れを手放す

・「死」に対する本当の正体とは、人が「死」に対してあれこれと巡らせている考えにある

・死ぬということは、生まれる前へ戻るということ

・死ぬことは、苦しみから自分自身を離してくれる方法でもある

・世間の形成した、死の恐怖という噂に惑わされてはいけない

あなたは、死ぬことは=怖い。そう思っていますよね。私もそうです。

しかしこの章を読んだところ、「死は、怖くなくなった」とは言い切れませんが、

「…あれ?死って、怖くない…かも知れないのか」という発想を持てるようにようになりました。

これは大きな違いです。

誰から「死ぬことは=怖い」と思わされてきたんだろう?噂だったってこと?(笑)そんな疑問まで出てきました。

第三章:未練を残さない

・長く生きるより「満たされて生きる」ほうが大事

・「幸せな人生」を送るための条件とは?

・「成功者」のもとにも死は突然訪れる

・今日一日を「人生最後の日」と思って過ごす

死ぬこと=怖い、という認識はもしかしたら未練がある「何か」があるからではないか?という疑問から、

「自分が幸せ、充実していると思うものごとは何だろう」を考えることになります。

はたまた、それをようやく見つけて自身が満たされている状態にあったとしても死は突然やってくることがあります。

未練を残さないため、後悔しない為には今日一日を「人生最後の日」と思って過ごすことが、最善なのです。

…というようなことは…今の私にとても刺さりましたね。。

「今週どういうふうにやり過ごそうか」とか、「2か月先のこの予定のために、今日も頑張るぞ」と思って今日を生きています。

なぜなら「明日も今日と同じように当たり前に来るんでしょ」と思っていましたから。。当たり前じゃないんですよねぇ…。

第四章:苦しみを断ち切る

・死が人を不幸から救ってくれる

・「幸せに死ぬ」べきか「不幸せに生きる」べきか

・今日死ぬかも知れないと思って生きることが、やり残しのない充実した人生にする方法の一つ

・生き尽せば、人生は十分に長い

「死=不幸」では無いということ。むしろ不幸から救ってくれる存在なのだ、という考え方は私の価値観を揺さぶりました。

この章でも「今日一日で死ぬと思って、今日を過ごす」ことの大切さが書かれています。

そして「生き尽せば、人生は十分に長い」…これは名言だと思いました。

人生は短いってよく言いますからね。「人生を充分味わったと感じることが出来るかどうか」は、自分次第だということですねぇ。

第五章:宇宙の視点から考える

・身近な人を亡くしたら、いつまで悲しめばよいのか

・人は何のために生まれ、死んだらどこへ行くのか

・本当に「安全な場所」は、どこにある?

・「運命」はいつもあなたの味方である

最後の章では、ある意味「こんな風に考えておけばいいんじゃないかな」というアイデアの提案だったように思います。

そのなかでも本当に「安全な場所」は、どこにある? という部分が印象的でした。

本当に「安全な場所」は、  「ない」  これが答えです。

「安全な場所がどこかにあるのではないかと探し求める」より、

「安全な場所はない」と知って対策をしたり、諦め=受け入れることで過剰に恐れなくて良くなるということです。

そうすることで、運命はいつも味方になってくれるという考え方はなるほどなぁ~と腹落ちしました。

これは「宇宙からの視点」という部分がキモで、自分自身に危機が起きた場合にこのように冷静でいられるかは分かりませんが、

この考え方を頭のなかに入れておくだけでも 心の納得度が深まるように思いました。

最後に

今回はこちらの本を、私の心に残ったポイントを元にまとめ解説しました。

この本自体200ページ弱なので読みやすいと思いますので、通して読んでみてもらえたらうれしいです。

ちなみにセネカは「人生の短さについて」こちらのほうが有名かも知れません。

両方通して「人生において大切にしたいこと」や「人生の充実や長さ」についての考えかたには通づるものがあると思います。

「毎日これでいいのかな」とか「生きるってなに?」と疑問に思ったりすることがあるあなたに、答えになる内容がきっと載っていると思いますので、ぜひあなたも価値観を揺さぶられてください。

図書館で借りたりオーディブルを使って耳で読んだりと、この読書レビューがそんな機会になれますように。

  • この記事を書いた人

イル

40代 | 転職10回 | 病気で休職・退職を経験 | 簿記2級取得 | 経理未経験→会計事務所へ |

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